0:switch
1:bg52
2:bg17_a
3:#Color[7]#Scale[1.8]お昼休み
4:……はあ。
5:今日も光と馨は気まずい雰囲気だったなあ……。
6:ほんと、どうなってるんだか。
7:…………。
8:ひとりで考えていてもしょうがないし、誰かに
9:話を聞いてみよう。
10:誰に聞いてみようかなと考えて――。思い浮か
11:んだのは……。
12:馨
Kaoru
13:switch
14:sure2
15:switch
16:sure6
17:switch
18:sure10
19:switch
20:sure14
21:switch
22:sure18
23:switch
24:sure22
25:switch
26:……環先輩。
..........Tamaki-senpai.
27:そうだ。環先輩に話を聞いてみよう。
28:bg11_a
29:…………。
30:教室をのぞいてみたけど、環先輩の姿は見あた
31:らなかった。
32:……鏡夜先輩もいないみたいだし。
33:うーん……。
Yeah.........
34:環先輩の行きそうなところ……。なんとなくだ
35:けど、心あたりがひとつある。
36:いってみよう――。
37:bg06_a
38:tamaki_a
39:tamaki_a
40:tamaki_a
41:…………。
..............
42:やっぱり、ここにいた。
43:ハルヒ
Haruhi
44:「ここにいたんですね……、環先輩」
45:tamaki_a
46:b-tamaki_a3
47:b-tamaki_a3
48:b-tamaki_a3
49:環
Tamaki
50:「どうした。俺に会えなくて、とうとう禁断症
51:状が出たのかにゃ?」
52:ハルヒ
Haruhi
53:「そんな病気にはかかってません」
54:b-tamaki_a3
55:b-tamaki_a2
56:b-tamaki_a2
57:b-tamaki_a2
58:環
Tamaki
59:「そうか……。でも、俺のことを捜してくれて
60:たんだな。ありがとう、ハルヒ」
61:誰に話を聞こうか考えて、ただ環先輩が浮かん
62:できただけなんだけど……。
63:環先輩の表情がふっと和らいだのを見て、つい
64:自分はうなずいていた。
65:ハルヒ
Haruhi
66:「それより、お昼休みの馨と光のケンカなんで
67:すけど……」
68:b-tamaki_a2
69:環
Tamaki
70:「む……、ああ……」
71:ハルヒ
Haruhi
72:「先輩たちは誰も止めに入らないし、ものすご
73:く変でしたよ。……あれ、お芝居なんじゃない
74:ですか?」
75:switch
76:b-tamaki_a2
77:b-tamaki_a3
78:b-tamaki_a3
79:b-tamaki_a3
80:環
Tamaki
81:「うう……」
82:ハルヒ
Haruhi
83:「自分にだけ秘密で、何か企んでるんじゃない
84:ですか?」
85:環先輩は困ったような表情で、じっと黙ってい
86:る。
87:ハルヒ
Haruhi
88:「自分だけ何も知らないのは、イヤです」
89:自分もホスト部の一員だ。
90:b-tamaki_a3
91:b-tamaki_a1
92:b-tamaki_a1
93:b-tamaki_a1
94:環
Tamaki
95:「そうか。……確かに、1人だけ話さないなん
96:て、家族じゃないよな」
97:ハルヒ
Haruhi
98:「……それじゃあ」
99:b-tamaki_a1
100:環
Tamaki
101:「ああ、全部話そう。光と馨のケンカは、ハル
102:ヒの考えている通りお芝居だ」
103:b-tamaki_a1
104:環
Tamaki
105:「他にも、……いろいろなウワサ、耳にしてい
106:るだろう?」
107:ハルヒ
Haruhi
108:「はい。……須王に敵対するグループのしわざ
"Yes.
109:じゃないかって……」
110:…………。
111:b-tamaki_a1
112:b-tamaki_a2
113:b-tamaki_a2
114:b-tamaki_a2
115:環
Tamaki
116:「……鏡夜が、気づいたんだ」
117:b-tamaki_a2
118:そうつぶやいて、環先輩は今の状況について話
119:してくれた。
120:補導事件は誰かに仕組まれたものであること、
121:その裏で何者かが動いていること。
122:その人物はホスト部を不道徳な部活だと取り上
123:げ、そこに理事長の息子が所属していることを
124:せめて――。
125:理事長の座から失脚(しっきゃく)させて、須
126:王家の名に傷をつけるつもりだということ。
127:それに対して、ホスト部のみんなは――。
128:仕組んでいる相手を見つけ出すため、ギクシャ
129:クしたホスト部部員がぶつかり合う様子を見せ
130:て……。
131:相手が動いたところで証拠をつかみ、すべてを
132:解決しようとしているらしい。
133:ちなみに自分が図書室で聞いたウワサは、鏡夜
134:先輩が流したものだった。
135:switch
136:…………。
137:b-tamaki_a1
138:b-tamaki_a1
139:b-tamaki_a1
140:環
Tamaki
141:「すまない。みんなを巻き込んで……」
142:ハルヒ
Haruhi
143:「環先輩のせいじゃありません」
144:b-tamaki_a1
145:環
Tamaki
146:「優しいな、ハルヒは」
147:環先輩は、そう言って笑みを浮かべ――。
148:b-tamaki_a1
149:b-tamaki_a2
150:b-tamaki_a2
151:b-tamaki_a2
152:それから真面目な表情に変わる。
153:環
Tamaki
154:「すべてが終わるまで……。あと少し待ってい
155:てくれないか」
156:…………。
157:自分には関わらないで欲しい……。
158:環先輩は、そう考えてるみたい。
159:だけど――。
160:話を聞かせてもらって事情はわかったから、そ
161:れだけでいいなんて……。
162:自分も家族です
163:納得できません
164:switch
165:select
166:switch
167:sure3
168:switch
169:sure4
170:switch
171:環
Tamaki
172:グラフキャラ
Character Graph
173:f5-4-11
174:ハルヒ
Haruhi
175:「自分も家族です」
176:b-tamaki_a2
177:環
Tamaki
178:「……ハルヒ」
".........Haruhi"
179:ハルヒ
Haruhi
180:「環先輩は、いつも言ってるじゃないですか。
181:部活は家族同然だって――」
182:ハルヒ
Haruhi
183:「それなのに、自分だけ何もできないなんてイ
184:ヤです」
185:ハルヒ
Haruhi
186:「自分にも、何かやらせてください」
187:そう言うと――。
188:b-tamaki_a2
189:bg53
190:ev1070
191:ハルヒ
Haruhi
192:「……え?」
".........Eh?"
193:環先輩に、優しく抱きしめられた。
194:ハルヒ
Haruhi
195:「あ……、あの、環先輩……?」
"Uh....., uh, Tamaki-senpai......?"
196:いきなりどうしたんだろう……。
197:なんだかいつもと違って、ものすごく真剣な感
198:じがするけど、気のせいかな。
199:タッチグループ
200:switch
201:switch
202:環
Tamaki
203:「くすぐったいよ、ハルヒ」
204:switch
205:環
Tamaki
206:「手をつなぎたい?」
207:switch
208:環
Tamaki
209:「……熱ならないぞ」
210:switch
211:環
Tamaki
212:「ハルヒ……」
"Haruhi......."
213:ev1071
214:環先輩の顔に、そっと触れてみると――。
215:effect2
216:真面目だった表情から、いつもの優しい笑顔に
217:変わった。
218:……少しだけ、ドキっとした気がする。
219:ハルヒ
Haruhi
220:「あの……、そろそろ離してもらっていいです
221:か」
222:環
Tamaki
223:「もう少しだけ――」
224:ざわ……。
225:環先輩のつぶやきは、バラの葉が揺れる音に消
226:えて――。
227:カシャッ……。
228:パキッ。
229:bg06_a
230:b-tamaki_a2
231:b-tamaki_a2
232:b-tamaki_a2
233:yama_l
234:ふたり
Two people
235:「!?」
"!?"
236:b-tamaki_a2
237:tamaki_a
238:tamaki_a
239:tamaki_a
240:環先輩は、びっくりしたように自分から離れる。
241:…………。
.............
242:ハルヒ
Haruhi
243:「誰かいるんでしょうか」
244:tamaki_a
245:環
Tamaki
246:「そうだな、確かめてみよう。……ハルヒ、お
247:父さんから離れちゃダメだぞ」
248:ハルヒ
Haruhi
249:「はいはい」
250:tamaki_a
251:環先輩と一緒に、音が聞こえた場所へ……。
252:switch
253:sure5
254:switch
255:ハルヒ
Haruhi
256:「納得できません」
257:b-tamaki_a2
258:環
Tamaki
259:「……ハルヒ」
"........Haruhi"
260:ハルヒ
Haruhi
261:「自分にも、何かやらせてください」
262:そう言うと――。
263:ハルヒ
Haruhi
264:「……え?」
"..........Eh?"
265:b-tamaki_a2
266:環先輩に、優しく抱きしめられた。
267:im01
268:b-tamaki_a3
269:b-tamaki_a3
270:b-tamaki_a3
271:fg01
272:環
Tamaki
273:「ハルヒが、そこまでホスト部のことを考えて
274:くれていたとは、お父さんは感激だ」
275:ハルヒ
Haruhi
276:「…………はあ」
277:b-tamaki_a3
278:kira
279:環
Tamaki
280:「家族は、協力してこそだよな!」
281:ハルヒ
Haruhi
282:「協力はいいんですけど……。放してもらえな
283:いですかね、環先輩」
284:b-tamaki_a3
285:heart_r
286:環
Tamaki
287:「お父さんと呼びなさい、お父さんと。我が娘
288:よ」
289:bg06_a
290:やれやれと思ったとき――。
291:b-tamaki_a3
292:カシャッ……。
293:パキッ。
294:b-tamaki_a2
295:b-tamaki_a2
296:b-tamaki_a2
297:yama_l
298:ふたり
Two people
299:「!?」
"!?"
300:b-tamaki_a2
301:tamaki_a
302:tamaki_a
303:tamaki_a
304:小枝を踏んだような音がして、あわてて離れる。
305:…………。
306:ハルヒ
Haruhi
307:「誰かいるんでしょうか」
308:tamaki_a
309:環
Tamaki
310:「そうだな、確かめてみよう。……ハルヒ、お
311:父さんから離れちゃダメだぞ」
312:switch
313:ハルヒ
Haruhi
314:「はいはい」
"Crawling"
315:tamaki_a
316:環先輩と一緒に、音が聞こえた場所へ……。
317:switch
318:sure5
319:switch
320:f5-4-13
321:bg07_a
322:…………。
...............
323:音のした場所には誰もいない。
324:今のは、いったい……?
325:b-tamaki_a1
326:b-tamaki_a1
327:b-tamaki_a1
328:環
Tamaki
329:「さては、俺たちを愛してくれている姫たちが、
330:活動停止の悲しみのあまり――」
331:ハルヒ
Haruhi
332:「あー、そーかもしれませんね」
333:b-tamaki_a1
334:まあ、ネコでも通ったのかもしれないな。
335:b-tamaki_a2
336:b-tamaki_a2
337:b-tamaki_a2
338:環
Tamaki
339:「……ハルヒ、さっきの話の続きだが……」
"........Haruhi,
340:b-tamaki_a2
341:環
Tamaki
342:「今回のことに、本当はハルヒを巻き込みたく
343:なかったんだがな……」
344:ハルヒ
Haruhi
345:「どうしてですか?」
346:b-tamaki_a2
347:b-tamaki_a1
348:b-tamaki_a1
349:b-tamaki_a1
350:環
Tamaki
351:「……家の力がある俺たちには、相手も簡単に
352:手を出すことはできない。だけどハルヒは……」
353:b-tamaki_a1
354:その言葉に、鏡夜先輩の言葉が思い浮かぶ。
355:bg52
356:kyouya_a
357:kyouya_a
358:kyouya_a
359:鏡夜
Kyoya
360:「特にハルヒ、おまえには何の力もないことを
361:自覚しておけ」
362:kyouya_a
363:鏡夜
Kyoya
364:「特待生は生活態度も大事だろう。うかつに動
365:くと、退学に追い込まれる可能性もある」
366:kyouya_a
367:bg07_a
368:…………。
369:みんな、自分のことを心配してくれてたんだ。
370:b-tamaki_a2
371:b-tamaki_a2
372:b-tamaki_a2
373:環
Tamaki
374:「……今回だけは、ハルヒを関わらせると本当
375:に危ないから……」
376:だから、自分のことを守ろうとしてくれていた
377:んだ。
378:そんなこと、考えてもみなかった……。
379:ハルヒ
Haruhi
380:「……すみません」
"......... I apologize"
381:switch
382:b-tamaki_a2
383:環
Tamaki
384:「ちがう、ハルヒがあやまることじゃない」
385:…………。
386:結局、自分のわがままだったのかもしれない。
387:今だって、環先輩に迷惑をかけているはず。
388:b-tamaki_a2
389:b-tamaki_a1
390:b-tamaki_a1
391:b-tamaki_a1
392:環
Tamaki
393:「とにかく、知ってしまった以上、ハルヒは
394:1人で動かないようにな」
395:b-tamaki_a1
396:ハルヒ
Haruhi
397:「…………」
398:落ち着くまでは、自分からは何もしない。
399:それが、環先輩に迷惑をかけない一番の方法だ。
400:1人、黙って静かにしてるのが……。
401:b-tamaki_a3
402:b-tamaki_a3
403:b-tamaki_a3
404:環
Tamaki
405:「だから、これからは、俺と一緒にいてもら
406:うぞ?」
407:ハルヒ
Haruhi
408:「……え?」
409:しばらく1人でみんなを見守っていようと思っ
410:たら、環先輩から意外な言葉が返ってきた。
411:b-tamaki_a3
412:環
Tamaki
413:「大丈夫。この俺にまかせなさい」
414:b-tamaki_a3
415:…………。
416:キーンコーンカーンコーン。
417:あ……。もうお昼休み、終わりか。
418:b-tamaki_a4
419:b-tamaki_a4
420:b-tamaki_a4
421:環
Tamaki
422:「午後の授業が始まるな。さあ、遅刻しないよ
423:うに戻ろう」
424:ハルヒ
Haruhi
425:「急がないといけませんね」
426:b-tamaki_a4
427:……にしても、さっきの音……。
428:カメラのシャッター音にも聞こえたけど……。
429:…………。
430:switch
431:気のせいかな。早く教室に戻ろう。
432:switch
433:sure26
434:switch
435:……鏡夜先輩。
436:鏡夜先輩に、話を聞いてみよう。
437:……一番事情を知っているのは、鏡夜先輩だと
438:思うし。
439:鏡夜先輩がいるところは……。
440:なんとなくだけど――。
441:bg52
442:ガチャ。
443:bg28_a
444:部室には鍵がかかってなかった。
445:でも、見た限り誰もいないし、人の気配もない
446:ような感じがする。
447:ハルヒ
Haruhi
448:「あのー……、誰かいますか?」
449:……返事はない。
450:鏡夜先輩が開けてるかもしれないと思ったんだ
451:けど……。
452:ただの鍵の閉め忘れ、かな。
453:…………。
..............
454:ハルヒ
Haruhi
455:「……鏡夜先輩?」
".......Kyoya-senpai?"
456:なんとなく、名前を呼んでみた。
457:鏡夜
Kyouya
458:「何か用か?」
459:ハルヒ
Haruhi
460:#Pos[0,20]#Scale[1.4]     「わあっ!」
461:b-kyouya_a2
462:b-kyouya_a2
463:b-kyouya_a2
464:さっきまで誰もいなかったはずなのに、いつの
465:間にか鏡夜先輩が真後ろに立っていた。
466:switch
467:ハルヒ
Haruhi
468:「鏡夜先輩……、おどかさないでくださいよ」
"Kyoya-senpai......,
469:b-kyouya_a2
470:鏡夜
Kyoya
471:「呼ばれたから返事をしただけだが?」
472:それは確かに、鏡夜先輩の言う通りだけど……。
473:でも、鏡夜先輩が自分の後ろにいたってことは、
474:今来たところなんだ。
475:なら、どうして鍵が開いてたんだろう……?
476:その疑問を投げかけようとしたとき――。
477:b-kyouya_a2
478:b-kyouya_a1
479:b-kyouya_a1
480:b-kyouya_a1
481:鏡夜
Kyoya
482:「須王、常陸院、埴之塚、銛之塚……」
483:ハルヒ
Haruhi
484:「……え?」
"........Eh?"
485:b-kyouya_a1
486:鏡夜
Kyoya
487:「今回の件で、現在桜蘭学院を占めるいくつか
488:の名家のパワーバランスは大きく変わるだろう」
489:b-kyouya_a1
490:b-kyouya_a3
491:b-kyouya_a3
492:b-kyouya_a3
493:eye
494:鏡夜
Kyoya
495:「それと、仕組まれた計画のすべてはすでに調
496:べ上げ、情報も手の内にある」
497:ハルヒ
Haruhi
498:「仕組まれた、計画……?」
499:b-kyouya_a3
500:鏡夜
Kyoya
501:「ああ、そうだ。その情報はすべてディスクに
502:保存して、おまえに渡しておこう」
503:ハルヒ
Haruhi
504:「その情報っていうのは……」
505:b-kyouya_a3
506:b-kyouya_a2
507:b-kyouya_a2
508:b-kyouya_a2
509:鏡夜
Kyoya
510:「おまえは俺について来ればいい」
511:…………。
512:あんまり意味がわからないけど――。
513:……それって
514:大丈夫です
515:switch
516:select
517:switch
518:sure7
519:switch
520:sure8
521:switch
522:ハルヒ
Haruhi
523:「……それって」
524:どういうことかを聞こうとしたけど、すぐにさ
525:えぎられた。
526:b-kyouya_a2
527:鏡夜
Kyoya
528:「余計なことを言うな」
529:ハルヒ
Haruhi
530:「……話がよく見えないんですけど」
531:b-kyouya_a2
532:鏡夜
Kyoya
533:「まったく、おまえの天然ぶりにはあきれるな」
534:ハルヒ
Haruhi
535:「すみませんね、天然で」
536:b-kyouya_a2
537:b-kyouya_a3
538:b-kyouya_a3
539:b-kyouya_a3
540:鏡夜
Kyoya
541:「……状況説明が必要だな」
542:そう言って鏡夜先輩は、口を開いた。
543:b-kyouya_a3
544:その内容は――。
545:補導事件は誰かに仕組まれたものであること、
546:その裏で何者かが動いていること。
547:ホスト部を不道徳な部活だと取り上げ、そこに
548:理事長の息子が所属していることをせめて――。
549:理事長の座から失脚(しっきゃく)させ、須王
550:家の名に傷をつけるつもりだということ。
551:それに対して、ホスト部のみんなは――。
552:仕組んでいる相手を見つけ出すため、ギクシャ
553:クしたホスト部部員がぶつかり合う様子を見せ
554:て……。
555:相手が動いたところで証拠をつかみ、すべてを
556:解決しようとしているらしい。
557:ちなみに自分が図書室で聞いたウワサは、鏡夜
558:先輩が流したものだった。
559:…………。
560:鏡夜先輩の話で状況はわかったけど、納得でき
561:ないことがひとつだけある。
562:ハルヒ
Haruhi
563:「どうして自分には教えてくれなかったんです
564:か?」
565:b-kyouya_a1
566:b-kyouya_a1
567:b-kyouya_a1
568:鏡夜
Kyoya
569:「理由なら言ったはずだ」
570:理由? そんなの聞いたっけ?
571:switch
572:b-kyouya_a1
573:…………。
574:そういえば――。
575:bg52
576:kyouya_a
577:kyouya_a
578:kyouya_a
579:鏡夜
Kyoya
580:「特にハルヒ、おまえには何の力もないことを
581:自覚しておけ」
582:kyouya_a
583:鏡夜
Kyoya
584:「特待生だからとも言えるが、おまえがうかつ
585:に動くと、退学に追い込まれる可能性がある」
586:kyouya_a
587:bg28_a
588:……そっか。
589:みんなと違って自分には、家の力や権力がない。
590:だから、遠ざけようとしてくれたんだ……。
591:b-kyouya_a2
592:b-kyouya_a2
593:b-kyouya_a2
594:鏡夜
Kyoya
595:「思い出したようだな」
596:b-kyouya_a2
597:鏡夜
Kyoya
598:「……あとは、最初からここの鍵が開いていた
599:件だが」
600:ハルヒ
Haruhi
601:「鍵は、鏡夜先輩が開けたのかと思ってました。
602:でも、先輩は自分より後から来ましたよね?」
603:となると、どうして鍵が開いてたんだろう?
604:b-kyouya_a2
605:鏡夜
Kyoya
606:「なに、簡単なことだ。――この部屋のなかに
607:不法侵入者がいる」
608:b-kyouya_a2
609:kyouya_a
610:kyouya_a
611:kyouya_a
612:鏡夜先輩はそれだけ言って、さっさと体を離し
613:た。
614:kyouya_a
615:不法侵入者……? 今、この部屋に?
616:switch
617:sure9
618:switch
619:鏡夜
Kyouya
620:グラフキャラ
Character Graph
621:f5-4-22
622:ハルヒ
Haruhi
623:「大丈夫です」
624:b-kyouya_a2
625:bg53
626:ev2070
627:effect2
628:鏡夜
Kyoya
629:「……ふ、上出来だ」
630:…………。
631:何が上出来なのかよくわからないけど。
632:鏡夜
Kyoya
633:「まだよく理解していないようだが、ここに来
634:たということは……、何かを察したんだろう」
635:そうだ。光たちのケンカと、図書室で聞いたウ
636:ワサ……、いろいろ気になったことがある。
637:bg28_a
638:b-kyouya_a3
639:b-kyouya_a3
640:b-kyouya_a3
641:鏡夜
Kyoya
642:「……状況説明が必要だな」
643:b-kyouya_a3
644:その内容は――。
645:補導された事件から仕組まれていたこと、その
646:裏で何者かが動いていること。
647:ホスト部を標的に、高校生にふさわしくない部
648:活だと取り上げ、理事長の息子が所属している
649:ことをせめて――。
650:理事長の座から失脚(しっきゃく)させて、須
651:王の名前に傷をつける計画だということ。
652:それに対して、ホスト部のみんなは――。
653:仕組んでいる相手を見つけ出すため、ギクシャ
654:クしたホスト部部員がぶつかり合う様子を見せ
655:て……。
656:相手が動いたところで証拠をつかみ、すべてを
657:解決しようとしているらしい。
658:ちなみに自分が図書室で聞いたウワサは、鏡夜
659:先輩が流したものらしい。
660:…………。
661:そういうことだったのか。
662:b-kyouya_a2
663:b-kyouya_a2
664:b-kyouya_a2
665:鏡夜
Kyoya
666:「本当に俺が何もしないと思ったか」
667:ハルヒ
Haruhi
668:「……イエ、だからここまで来たんです。1番
669:状況を知っているはずの、鏡夜先輩を捜して」
670:状況はわかったけど、納得できないことがひと
671:つだけある。
672:ハルヒ
Haruhi
673:「どうして自分には教えてくれなかったんです
674:か?」
675:switch
676:b-kyouya_a2
677:b-kyouya_a1
678:b-kyouya_a1
679:b-kyouya_a1
680:鏡夜
Kyoya
681:「理由なら言ったはずだ」
682:理由? そんなの聞いたっけ?
683:b-kyouya_a1
684:…………。
685:そういえば――。
686:bg52
687:kyouya_a
688:kyouya_a
689:kyouya_a
690:鏡夜
Kyoya
691:「特にハルヒ、おまえには何の力もないことを
692:自覚しておけ」
693:kyouya_a
694:鏡夜
Kyoya
695:「特待生だからとも言えるが、おまえがうかつ
696:に動くと、退学に追い込まれる可能性がある」
697:kyouya_a
698:bg28_a
699:……そっか。
700:みんなと違って自分には、家の力や権力がない。
701:だから、遠ざけようとしてくれたんだ……。
702:b-kyouya_a2
703:b-kyouya_a2
704:b-kyouya_a2
705:鏡夜
Kyoya
706:「思い出したようだな」
707:b-kyouya_a2
708:鏡夜
Kyoya
709:「……あとは、最初からここの鍵が開いていた
710:件だが」
711:ハルヒ
Haruhi
712:「鍵は、鏡夜先輩が開けたのかと思ってました。
713:でも、先輩は自分より後から来ましたよね?」
714:となると、どうして鍵が開いてたんだろう?
715:b-kyouya_a2
716:鏡夜
Kyoya
717:「なに、簡単なことだ。――この部屋のなかに
718:不法侵入者がいる」
719:b-kyouya_a2
720:kyouya_a
721:kyouya_a
722:kyouya_a
723:鏡夜先輩はそれだけ言って、さっさと体を離し
724:た。
725:kyouya_a
726:不法侵入者……? 今、この部屋に?
727:switch
728:sure9
729:switch
730:f5-4-23
731:…………。
732:そっと柱の陰やカーテンの後ろを見てみるけど、
733:誰もいない……。
734:kyouya_a
735:kyouya_a
736:kyouya_a
737:bou_r
738:鏡夜
Kyoya
739:「そんなに驚くこともないぞ。今さっき出て行っ
740:たからな」
741:あ、そうなんだ……。緊張して損した……。
742:ハルヒ
Haruhi
743:「……って! 捕まえなくて良かったんです
744:か?」
745:kyouya_a
746:b-kyouya_a3
747:b-kyouya_a3
748:b-kyouya_a3
749:eye
750:鏡夜
Kyoya
751:「まだその必要はない」
752:あせる自分とは対照的に、鏡夜先輩は余裕の笑
753:みを浮かべる。
754:つまり、これも計画のうちなんだ。
755:……鏡夜先輩は、どこまで考えて行動している
756:んだろう?
757:b-kyouya_a3
758:b-kyouya_a1
759:b-kyouya_a1
760:b-kyouya_a1
761:鏡夜
Kyoya
762:「ハルヒ。ひとつ頼みがある」
763:ハルヒ
Haruhi
764:「え? はい」
"Eh? Okay."
765:b-kyouya_a1
766:鏡夜
Kyoya
767:「放課後、部室に来てくれ。……おもしろい見
768:世物を見せてやるぞ」
769:ハルヒ
Haruhi
770:「見世物ですか」
771:何があるのかはわからないけど――。
772:ハルヒ
Haruhi
773:「わかりました。必ず来ます」
"I understand.
774:b-kyouya_a1
775:事態が動き出すことだけは確かな気がした。
776:switch
777:sure26
778:switch
779:……光。
.........Hikaru.
780:考えてみると、最近ほとんど話してないな
781:あ……。
782:改めて教室を見渡してみるけど、光の姿はない。
783:……ちょっと、捜してみようかな。
784:心あたりといったら、あそこくらいしかないけ
785:ど――。
786:bg02_a
787:…………。
788:hikaru_a
789:hikaru_a
790:hikaru_a
791:いなかったらどこを捜そうかと思いながら来て
792:みると、光の姿があった。
793:とりあえず、いてくれて良かったけど……。
794:ハルヒ
Haruhi
795:「……光」
"......Hikaru."
796:hikaru_a
797:b-hikaru_a3
798:b-hikaru_a3
799:b-hikaru_a3
800:bou_r
801:光
Hikaru
802:「あ、ハルヒ……」
"Ah, Haruhi......"
803:b-hikaru_a3
804:光は一瞬うれしそうな顔をしたけど、すぐに表
805:情をくもらせてしまった。
806:光
Hikaru
807:「……なんか用?」
808:ハルヒ
Haruhi
809:「なんかって……。最近、光とあんまり話して
810:ないから――」
811:b-hikaru_a3
812:b-hikaru_a1
813:b-hikaru_a1
814:b-hikaru_a1
815:光
Hikaru
816:「……話すことなんか、別にないし」
817:そうつぶやいて、自分から視線をそらす光。
818:だから?
819:……そう
820:switch
821:select
822:switch
823:sure11
824:switch
825:sure12
826:switch
827:光
Hikaru
828:グラフキャラ
829:f5-4-31
830:ハルヒ
Haruhi
831:「だから?」
832:b-hikaru_a1
833:光
Hikaru
834:「だからって? 何だよ、それ」
835:ハルヒ
Haruhi
836:「あのケンカ、お芝居だよね」
837:b-hikaru_a1
838:b-hikaru_a3
839:b-hikaru_a3
840:b-hikaru_a3
841:yama_r
842:光
Hikaru
843:「なっ……、なに言ってんの」
844:ハルヒ
Haruhi
845:「みんなはだませたかもしれないけど、あれが
846:演技だってことくらいわかるよ」
847:b-hikaru_a3
848:光
Hikaru
849:「…………」
"............"
850:ハルヒ
Haruhi
851:「だいたい、環先輩たちがいて2人を止めない
852:なんておかしい」
853:b-hikaru_a3
854:b-hikaru_a1
855:b-hikaru_a1
856:b-hikaru_a1
857:光
Hikaru
858:「そんなこと、ないよ……」
859:ハルヒ
Haruhi
860:「あるよ」
861:b-hikaru_a1
862:b-hikaru_a2
863:b-hikaru_a2
864:b-hikaru_a2
865:光
Hikaru
866:「う…………」
867:……。
........
868:…………。
.................
869:b-hikaru_a2
870:光は、あきらめたようにため息をついた。
871:光
Hikaru
872:「……しかたないか」
873:ハルヒ
Haruhi
874:「やっぱり、何か隠してたんだ」
875:b-hikaru_a2
876:光
Hikaru
877:「別に隠してたってワケじゃないけどさ……。
878:ホスト部のためだったんだよ」
879:そう言って、光は口を開いた。
880:b-hikaru_a2
881:その内容は――。
882:生徒が補導された事件は、やはり誰かが裏で動
883:いて、仕組んだものらしい。
884:仕組んだ人物はホスト部を不道徳な部活だとあ
885:おり、理事長の息子がそこに所属していること
886:をせめ――。
887:switch
888:最終的に理事長の座から失脚(しっきゃく)さ
889:せ、須王家の名に傷をつけようとしている。
890:それに対して、ホスト部のみんなは――。
891:仕組んでいる相手を見つけ出すため、ギクシャ
892:クしたホスト部部員がぶつかり合う様子を見せ
893:て……。
894:相手が動いたところで証拠をつかみ、すべてを
895:解決しようとしているらしい。
896:ちなみに自分が図書室で聞いたウワサは、鏡夜
897:先輩が流したものだった。
898:…………。
899:話を聞いて状況はわかったけど、納得できない
900:ことがひとつだけあった。
901:ハルヒ
Haruhi
902:「どうして自分には教えてくれなかったの?」
903:b-hikaru_a1
904:b-hikaru_a1
905:b-hikaru_a1
906:光
Hikaru
907:「それは……」
908:言いにくそうに、光は言葉をきる。
909:b-hikaru_a1
910:光
Hikaru
911:「……相手が、一番手を出しやすいから」
912:手を出しやすいって……。
913:b-hikaru_a1
914:そこまで聞いて、鏡夜先輩の言葉を思い出した。
915:bg52
916:kyouya_a
917:kyouya_a
918:kyouya_a
919:鏡夜
Kyoya
920:「特にハルヒ、おまえには何の力もないことを
921:自覚しておけ」
922:kyouya_a
923:鏡夜
Kyoya
924:「特待生だからとも言えるが、おまえがうかつ
925:に動くと、退学に追い込まれる可能性がある」
926:kyouya_a
927:bg02_a
928:…………。
929:b-hikaru_a2
930:b-hikaru_a2
931:b-hikaru_a2
932:光
Hikaru
933:「だからハルヒのためにも、僕たちが注意をひ
934:こうと思って……」
935:巻き込まれないように、遠ざけようとしてくれ
936:たんだ……。
937:b-hikaru_a2
938:光はその場に座り込む。
939:ev3070
940:ハルヒ
Haruhi
941:「だからみんな、様子が変だったんだね」
942:switch
943:光
Hikaru
944:「変って……。けっこーうまくやったつもりだっ
945:たのに」
946:光
Hikaru
947:「……殿が、僕たちのケンカを止めないほうが
948:【それらしい】とか言ったせいだ」
949:そう言いながら、光は子どものようにすねてい
950:る。
951:タッチグループ
952:switch
953:switch
954:光
Hikaru
955:「……何?」
"........What?"
956:switch
957:光
Hikaru
958:「気をつかわなくていいよ」
959:switch
960:光
Hikaru
961:「熱はないから」
962:switch
963:ev3071
964:effect2
965:光
Hikaru
966:「ハルヒ……」
"Haruhi......"
967:ハルヒ
Haruhi
968:「バレバレだったけど、気持ちはうれしいよ。
969:ありがとう」
Thank you."
970:光
Hikaru
971:「……まあ、バレちゃったものはしょうがない
972:し」
973:光
Hikaru
974:「こうなったら、ハルヒも仲間に入れてやるよ」
975:ハルヒ
Haruhi
976:「うん、よろしくね」
"Yeah,
977:なんか、やっと安心できた気がする。
978:bg02_a
979:switch
980:sure13
981:switch
982:ハルヒ
Haruhi
983:「……そう」
984:自分でもびっくりするくらい、寂しそうな声だっ
985:た。
986:b-hikaru_a1
987:b-hikaru_a3
988:b-hikaru_a3
989:b-hikaru_a3
990:光
Hikaru
991:「……ちょ、ハルヒ?」
".........__, Haruhi?"
992:ハルヒ
Haruhi
993:「ごめん。それなら、もう話しかけないよ」
"Sorry.
994:b-hikaru_a3
995:bikkuri2_r
996:光
Hikaru
997:「なっ……!?」
998:b-hikaru_a3
999:光
Hikaru
1000:「何でそうなるんだよ!? ハルヒは僕たちの
1001:友だちじゃんか!!」
1002:…………。
...............
1003:ハルヒ
Haruhi
1004:「……光……?」
"......Hikaru......?"
1005:b-hikaru_a3
1006:b-hikaru_a2
1007:b-hikaru_a2
1008:b-hikaru_a2
1009:光
Hikaru
1010:「…………あ」
"............Oh."
1011:……。
.........
1012:…………。
..................
1013:b-hikaru_a2
1014:光は、あきらめたようにため息をついた。
1015:光
Hikaru
1016:「……しかたないか」
1017:ハルヒ
Haruhi
1018:「やっぱり、何か隠してたんだ」
1019:b-hikaru_a2
1020:光
Hikaru
1021:「別に隠してたってワケじゃないけどさ……。
1022:ホスト部のためだったんだよ」
1023:そう言って、光は口を開いた。
1024:b-hikaru_a2
1025:その内容は――。
1026:生徒が補導された事件は、やはり誰かが裏で動
1027:いて、仕組んだものらしい。
1028:仕組んだ人物はホスト部を不道徳な部活だとあ
1029:おり、理事長の息子がそこに所属していること
1030:をせめ――。
1031:最終的に理事長の座から失脚(しっきゃく)さ
1032:せ、須王家の名に傷をつけようとしている。
1033:それに対して、ホスト部のみんなは――。
1034:switch
1035:仕組んでいる相手を見つけ出すため、ギクシャ
1036:クしたホスト部部員がぶつかり合う様子を見せ
1037:て……。
1038:相手が動いたところで証拠をつかみ、すべてを
1039:解決しようとしているらしい。
1040:ちなみに自分が図書室で聞いたウワサは、鏡夜
1041:先輩が流したものだった。
1042:…………。
1043:話を聞いて状況はわかったけど、納得できない
1044:ことがひとつだけあった。
1045:ハルヒ
Haruhi
1046:「どうして自分には教えてくれなかったの?」
1047:b-hikaru_a1
1048:b-hikaru_a1
1049:b-hikaru_a1
1050:光
Hikaru
1051:「それは……」
1052:言いにくそうに、光は言葉をきる。
1053:b-hikaru_a1
1054:光
Hikaru
1055:「……相手が、一番手を出しやすいから」
1056:手を出しやすいって……。
1057:b-hikaru_a1
1058:そこまで聞いて、鏡夜先輩の言葉を思い出した。
1059:bg52
1060:kyouya_a
1061:kyouya_a
1062:kyouya_a
1063:鏡夜
Kyouya
1064:「特にハルヒ、おまえには何の力もないことを
1065:自覚しておけ」
1066:kyouya_a
1067:鏡夜
Kyouya
1068:「特待生だからとも言えるが、おまえがうかつ
1069:に動くと、退学に追い込まれる可能性がある」
1070:kyouya_a
1071:bg02_a
1072:…………。
...............
1073:b-hikaru_a2
1074:b-hikaru_a2
1075:b-hikaru_a2
1076:光
Hikaru
1077:「だからハルヒのためにも、僕たちが注意をひ
1078:こうと思って……」
1079:b-hikaru_a2
1080:光
Hikaru
1081:「でも、もうバラしちゃったし。ハルヒも仲間
"But,
1082:に入れてやるよ」
1083:ハルヒ
Haruhi
1084:「……うん、よろしく」
"........Yeah,
1085:b-hikaru_a2
1086:光の話を聞いて、なんだか安心できたような気
1087:がする。
1088:switch
1089:sure13
1090:switch
1091:f5-4-33
1092:でも、自分はどうすればいいんだろう……?
But,
1093:ハルヒ
Haruhi
1094:「ねえ光、何かしたほうがいいこととかある?」
1095:b-hikaru_a1
1096:b-hikaru_a1
1097:b-hikaru_a1
1098:光
Hikaru
1099:「鏡夜先輩が言うには、放っておいても動きが
1100:出てくるから、気をつけてればいいってさ」
1101:ハルヒ
Haruhi
1102:「気をつけろって言われても……」
1103:b-hikaru_a1
1104:光
Hikaru
1105:「ハルヒは僕と一緒にいればいいよ」
"Haruhi ........
1106:光はいたずらっ子のように笑う。
1107:b-hikaru_a1
1108:b-hikaru_a3
1109:b-hikaru_a3
1110:b-hikaru_a3
1111:光
Hikaru
1112:「あれだけハデにやれば、さすがにだまされて
1113:くれるよねー」
1114:…………。
...............
1115:ハルヒ
Haruhi
1116:「よくわかんないけど……。一緒にいるんなら、
1117:自分にも手伝えることは言ってよ」
1118:b-hikaru_a3
1119:b-hikaru_a1
1120:b-hikaru_a1
1121:b-hikaru_a1
1122:bou_r
1123:光
Hikaru
1124:「わかったわかった」
1125:b-hikaru_a1
1126:光はすっかり楽しそうにしてるけど、気を抜か
1127:ないようにしないと……。
1128:switch
1129:sure26
1130:switch
1131:馨……。
Kaoru........
1132:考えてみると、最近ほとんど話してないなあ。
1133:改めて教室を見渡してみても、馨の姿はない。
1134:ちょっと捜してみようかな。なんとなく、あそ
1135:こかな――。
1136:bg74_a
1137:お昼休みの図書室は、人もいなくて静かだった。
1138:kaoru_a
1139:kaoru_a
1140:kaoru_a
1141:馨は真剣な表情で本棚を見つめて立っている。
1142:ハルヒ
Haruhi
1143:「馨」
"Kaoru."
1144:kaoru_a
1145:yama_l
1146:馨
Kaoru
1147:「あ、ハルヒ……」
"Oh, Haruhi......"
1148:ハルヒ
Haruhi
1149:「捜したよ。馨と話したいことがあって……」
1150:kaoru_a
1151:b-kaoru_a1
1152:b-kaoru_a1
1153:b-kaoru_a1
1154:馨
Kaoru
1155:「僕は、ハルヒと話すことなんて何もないよ」
1156:馨の表情はくもったままだ。
1157:……本当?
1158:あるよ
1159:switch
1160:select
1161:switch
1162:sure15
1163:switch
1164:sure16
1165:switch
1166:ハルヒ
Haruhi
1167:「……本当?」
1168:b-kaoru_a1
1169:馨
Kaoru
1170:「……本当だってば」
1171:ハルヒ
Haruhi
1172:「……前の馨たちのケンカ、お芝居だよね。
1173:先輩たちが止めないのも」
1174:b-kaoru_a1
1175:b-kaoru_a2
1176:b-kaoru_a2
1177:b-kaoru_a2
1178:馨
Kaoru
1179:「…………」
"................."
1180:ハルヒ
Haruhi
1181:「もう気づいてるよ。ホスト部のみんなで、何
1182:か行動を起こしてる」
1183:ハルヒ
Haruhi
1184:「何してるのか、教えてくれるよね。馨」
1185:…………。
................
1186:b-kaoru_a2
1187:b-kaoru_a1
1188:b-kaoru_a1
1189:b-kaoru_a1
1190:馨
Kaoru
1191:「……わかったよ」
1192:うなずいて、馨は口を開く。
1193:b-kaoru_a1
1194:その内容は――。
1195:生徒が補導された事件は、やはり誰かが裏で動
1196:いて、仕組んだものらしい。
1197:仕組んだ人物はホスト部を不道徳な部活だとあ
1198:おり、理事長の息子がそこに所属していること
1199:をせめ――。
1200:最終的に理事長の座から失脚(しっきゃく)さ
1201:せ、須王家の名に傷をつけようとしている。
1202:それに対して、ホスト部のみんなは――。
1203:仕組んでいる相手を見つけ出すため、ギクシャ
1204:クしたホスト部部員がぶつかり合う様子を見せ
1205:て……。
1206:相手が動いたところで証拠をつかみ、すべてを
1207:解決しようとしているらしい。
1208:ちなみに自分が図書室で聞いたウワサは、鏡夜
1209:先輩が流したものだった。
1210:…………。
..................
1211:b-kaoru_a1
1212:b-kaoru_a1
1213:b-kaoru_a1
1214:馨
Kaoru
1215:「ごめん、ハルヒ……。話すことないなんて言っ
"Sorry, Haruhi......
1216:ちゃって」
1217:ハルヒ
Haruhi
1218:「いいよ、今ぜんぶ話してくれたんだし」
1219:話で状況はわかったけど、納得できないことが
1220:ひとつだけある。
1221:switch
1222:ハルヒ
Haruhi
1223:「どうして自分には秘密にしたの?」
1224:b-kaoru_a1
1225:馨
Kaoru
1226:「それは、ホスト部のためでもあるけど……」
1227:b-kaoru_a1
1228:馨
Kaoru
1229:「ハルヒを危ない目に遭わせないためかな」
"Haruhi .....
1230:ハルヒ
Haruhi
1231:「……よくわからないんだけど?」
1232:b-kaoru_a1
1233:b-kaoru_a3
1234:b-kaoru_a3
1235:b-kaoru_a3
1236:自分の言葉に、やれやれという感じで馨が答え
1237:る。
1238:馨
Kaoru
1239:「僕らには、【常陸院】っていう家の力がある
1240:から簡単に手を出されることはないけど――」
1241:馨
Kaoru
1242:「……ハルヒには、それがない」
"......Haruhi doesn't have it"
1243:b-kaoru_a3
1244:そう言われて、鏡夜先輩の言葉を思い出す。
1245:bg52
1246:kyouya_a
1247:kyouya_a
1248:kyouya_a
1249:鏡夜
Kyoya
1250:「特にハルヒ、おまえには何の力もないことを
1251:自覚しておけ」
1252:kyouya_a
1253:鏡夜
Kyoya
1254:「特待生だからとも言えるが、おまえがうかつ
1255:に動くと、退学に追い込まれる可能性がある」
1256:kyouya_a
1257:bg74_a
1258:…………。
..............
1259:b-kaoru_a2
1260:b-kaoru_a2
1261:b-kaoru_a2
1262:馨が静かにうなずく。
1263:だから馨たちも、自分に黙ってケンカしたフリ
1264:をしたりしてたんだ……。
1265:ハルヒ
Haruhi
1266:「……ごめん。迷惑かけてた……」
"..........Sorry.
1267:b-kaoru_a2
1268:bou_l
1269:馨
Kaoru
1270:「あはは、今度はハルヒがあやまるんだ?
1271:いいよ、言わなかった僕たちが悪いんだか
1272:らさ」
1273:馨がいつもみたいに笑ってくれた。
1274:b-kaoru_a2
1275:本当の話を聞けたのもあって、やっと安心した
1276:感じだな。
1277:ハルヒ
Haruhi
1278:「で、馨は何の本を見てたの?」
1279:馨が眺めていた本棚に目を向けると、心理学の
1280:ガイドブックや専門書がズラリと並んでいる。
1281:馨も、厚めの専門書を1冊持っている。
1282:switch
1283:心理学って、どうしてまた……。
1284:b-kaoru_a2
1285:馨
Kaoru
1286:「ちょっと興味があってね。ハルヒも勉強して
1287:みる? 心理学」
1288:b-kaoru_a2
1289:b-kaoru_a3
1290:b-kaoru_a3
1291:b-kaoru_a3
1292:馨
Kaoru
1293:「僕らのことも、少しはわかるかもしれない
1294:よ?」
1295:馨は少し冗談っぽく笑った。
1296:b-kaoru_a3
1297:switch
1298:sure17
1299:switch
1300:馨
Kaoru
1301:グラフキャラ
CHaracter Graph
1302:f5-4-42
1303:ハルヒ
Haruhi
1304:「あるよ」
1305:b-kaoru_a1
1306:馨
Kaoru
1307:「ふーん……、自信あるんだ」
1308:ハルヒ
Haruhi
1309:「光とのケンカ、お芝居だよね」
1310:b-kaoru_a1
1311:b-kaoru_a3
1312:b-kaoru_a3
1313:b-kaoru_a3
1314:yama_l
1315:馨
Kaoru
1316:「……! どうして?」
"........! Why?"
1317:ハルヒ
Haruhi
1318:「あれが演技ってことくらい自分にもわかる」
1319:ハルヒ
Haruhi
1320:「それに、環先輩たちがいて2人を止めないな
1321:んておかしすぎるよ」
1322:…………。
................
1323:b-kaoru_a3
1324:b-kaoru_a1
1325:b-kaoru_a1
1326:b-kaoru_a1
1327:馨
Kaoru
1328:「あーあ……。気づいてたんだね」
1329:ハルヒ
Haruhi
1330:「話してくれるよね、ぜんぶ」
1331:観念したようにうなずいて、馨は口を開く。
1332:b-kaoru_a1
1333:その内容は――。
1334:生徒が補導された事件は、やはり誰かが裏で動
1335:いて、仕組んだものらしい。
1336:仕組んだ人物はホスト部を不道徳な部活だとあ
1337:おり、理事長の息子がそこに所属していること
1338:をせめ――。
1339:最終的に理事長の座から失脚(しっきゃく)さ
1340:せ、須王家の名に傷をつけようとしている。
1341:それに対して、ホスト部のみんなは――。
1342:仕組んでいる相手を見つけ出すため、ギクシャ
1343:クしたホスト部部員がぶつかり合う様子を見せ
1344:て……。
1345:相手が動いたところで証拠をつかみ、すべてを
1346:解決しようとしているらしい。
1347:ちなみに自分が図書室で聞いたウワサは、鏡夜
1348:先輩が流したものだった。
1349:…………。
.................
1350:状況はわかったけど、納得できないことがひと
1351:つ。
1352:switch
1353:ハルヒ
Haruhi
1354:「どうして自分には秘密にしたの?」
1355:b-kaoru_a1
1356:b-kaoru_a1
1357:b-kaoru_a1
1358:馨
Kaoru
1359:「それは、ホスト部のためでもあるけど……」
1360:b-kaoru_a1
1361:馨
Kaoru
1362:「ハルヒを危ない目に遭わせないためかな」
1363:ハルヒ
Haruhi
1364:「……よくわからないんだけど?」
1365:b-kaoru_a1
1366:b-kaoru_a3
1367:b-kaoru_a3
1368:b-kaoru_a3
1369:自分の言葉に、やれやれという感じで馨が答え
1370:る。
1371:馨
Kaoru
1372:「僕らには、【常陸院】っていう家の力がある
1373:から簡単に手を出されることはないけど――」
1374:馨
Kaoru
1375:「……ハルヒには、それがない」
1376:b-kaoru_a3
1377:そう言われて、鏡夜先輩の言葉を思い出す。
1378:bg52
1379:kyouya_a
1380:kyouya_a
1381:kyouya_a
1382:鏡夜
Kyoya
1383:「特にハルヒ、おまえには何の力もないことを
1384:自覚しておけ」
1385:kyouya_a
1386:鏡夜
Kyoya
1387:「特待生だからとも言えるが、おまえがうかつ
1388:に動くと、退学に追い込まれる可能性がある」
1389:kyouya_a
1390:bg74_a
1391:…………。
................
1392:b-kaoru_a2
1393:b-kaoru_a2
1394:b-kaoru_a2
1395:馨
Kaoru
1396:「だから、ハルヒは巻き込まないようにしよ
1397:うって、みんなで決めたんだよ」
1398:そっか、そうだったんだ……。今ごろ気づくな
1399:んて。
1400:ハルヒ
Haruhi
1401:「……ごめん。迷惑かけてた……」
".......Sorry.
1402:b-kaoru_a2
1403:effect1
1404:馨
Kaoru
1405:「いや、あやまらなきゃいけないのはこっちだ
1406:よ。言わなかった僕たちが悪いんだし」
1407:馨はやっとにっこり笑ってくれた。
1408:馨と話してると、やっと日常が戻ってきたよう
1409:な気がして、安心するな……。
1410:ハルヒ
Haruhi
1411:「で、馨は何の本を見てたの?」
1412:馨が眺めていた本棚に目を向けると、心理学の
1413:ガイドブックや専門書がズラリと並んでいる。
1414:switch
1415:心理学って、どうしてまた……。
1416:b-kaoru_a2
1417:馨
Kaoru
1418:「ちょっと興味があってね。ハルヒも勉強して
1419:みる? 心理学」
1420:心理学かあ……。めんどくさそうだけど……。
1421:b-kaoru_a2
1422:そう考えていると、馨はくすっ、と笑って――。
1423:b-kaoru_a2
1424:ev4070
1425:yama_l
1426:馨がぶ厚い本を頭の上にのせてきた。
1427:bou_l
1428:馨
Kaoru
1429:「これとか、これも……、結構おもしろいと思
1430:うよ」
1431:ハルヒ
Haruhi
1432:「馨……、重いよ」
1433:bou_r
1434:馨
Kaoru
1435:「そう? じゃ、軽い本にしよっか」
1436:ハルヒ
Haruhi
1437:「そうじゃなくて、本をのせること自体をやめ
1438:て欲しいんだけど……」
1439:馨
Kaoru
1440:「あはははは……」
"Ahahahaha......."
1441:ハルヒ
Haruhi
1442:「もう、笑ってないでどけてってば」
1443:笑いながらのせるから本が揺れて、落としそう
1444:になってしまう。
1445:……でも、なんか――。
........But, softening.
1446:bg74_a
1447:b-kaoru_a2
1448:b-kaoru_a2
1449:b-kaoru_a2
1450:馨
Kaoru
1451:「ふ、ふふ……」
1452:b-kaoru_a2
1453:ハルヒ
Haruhi
1454:「ふっ、あはは……」
1455:b-kaoru_a2
1456:2人でしばらく笑ったあと――。
1457:b-kaoru_a1
1458:b-kaoru_a1
1459:b-kaoru_a1
1460:馨
Kaoru
1461:「心理学も、結構おもしろいでしょ?」
1462:ハルヒ
Haruhi
1463:「それって、ちょっと意味がちがう気がするけ
1464:ど……」
1465:別にいいか。
1466:switch
1467:b-kaoru_a1
1468:久しぶりに馨と笑ったなあ。
1469:switch
1470:sure17
1471:switch
1472:f5-4-43
1473:馨は手にしてた本を本棚にしまった。
1474:kaoru_a
1475:kaoru_a
1476:kaoru_a
1477:馨
Kaoru
1478:「それで、これからのことなんだけどさ。ハル
1479:ヒはどうしたい?」
1480:どうって……、そうだなあ。
1481:ハルヒ
Haruhi
1482:「何かできることがあれば手伝いたいけど」
1483:kaoru_a
1484:b-kaoru_a2
1485:b-kaoru_a2
1486:b-kaoru_a2
1487:馨
Kaoru
1488:「そっか。バレちゃったものはしょうがないし、
1489:そうすればいいんじゃない」
1490:馨が顔を近づけて、ささやくように言う。
1491:b-kaoru_a2
1492:b-kaoru_a1
1493:b-kaoru_a1
1494:b-kaoru_a1
1495:馨
Kaoru
1496:「ただ……、面倒なことになったら困るから、
1497:僕と一緒にいたほうがいいよ」
1498:面倒なことって、さっき言ってた自分が危ないっ
1499:ていう話だよね。
1500:ハルヒ
Haruhi
1501:「それは確かに、そうだね……」
1502:b-kaoru_a1
1503:まじめな顔で馨はうなずき――。
1504:馨
Kaoru
1505:「あれだけハデにやれば、わかりやすくだまさ
1506:れてくれてると思うから」
1507:b-kaoru_a1
1508:eye
1509:いたずらっ子みたいにニヤリと笑う。
1510:……こういうところは、光と一緒なんだよね。
1511:b-kaoru_a1
1512:…………。
1513:とにかく、何か起こりそうだから気を抜かない
1514:ようにしないと。
1515:switch
1516:sure26
1517:switch
1518:……ハニー先輩。
.........Honey-senpai.
1519:…………ハニー先輩に、話を聞いてみよう。
..................Honey-senpai
1520:先輩がいるところといえば――。
1521:bg15_a
1522:やっぱり食堂だよね。
1523:mitukuni_a
1524:mitukuni_a
1525:mitukuni_a
1526:hani1
1527:光邦
Mitsukuni
1528:「あ、ハルちゃーん」
"Oh, Haru-chan."
1529:食堂に入ると、すぐにハニー先輩は自分に気が
1530:ついた。
1531:mitukuni_a
1532:b-mitukuni_a3
1533:b-mitukuni_a3
1534:b-mitukuni_a3
1535:big_hani1
1536:光邦
Mitsukuni
1537:「ねえねえ。ケーキ、一緒に食べよう」
1538:ハルヒ
Haruhi
1539:「いえ、お腹はすいてないので……。それより、
1540:ハニー先輩にどうしても聞きたいことがあるん
1541:です」
1542:b-mitukuni_a3
1543:ハニー先輩は不思議そうな顔をしたけど、すぐ
1544:に優しく笑ってくれた。
1545:b-mitukuni_a3
1546:b-mitukuni_a2
1547:b-mitukuni_a2
1548:b-mitukuni_a2
1549:光邦
Mitsukuni
1550:「もしかして、気づいちゃった?」
1551:……気づいた、というと……。
1552:……はい
............Yes
1553:……え?
........Eh?
1554:switch
1555:select
1556:switch
1557:sure19
1558:switch
1559:sure20
1560:switch
1561:光邦
Mitsukuni
1562:グラフキャラ
Character Graph
1563:f5-4-51
1564:ハニー先輩が言ったのは、自分の考えているこ
Honey-senpai ....
1565:とが間違っていないことだと思う。
1566:ハルヒ
Haruhi
1567:「……はい」
".......Yes."
1568:b-mitukuni_a2
1569:光邦
Mitsukuni
1570:「そっかあ……。気づいちゃったなら、しょう
1571:がないよねえ」
1572:ハルヒ
Haruhi
1573:「それじゃあ、やっぱり……」
1574:ハニー先輩は、いつになく真剣な表情になった。
Honey-senpai ......
1575:b-mitukuni_a2
1576:光邦
Mitsukuni
1577:「うん、ちゃんとお話するね」
"Yeah,
1578:ハニー先輩から聞いた、今回の事件の真相
Honey-senpai
1579:は――。
1580:やはり補導事件は仕組まれたものであり、その
1581:裏で何者かが動いているらしい、ということだっ
1582:た。
1583:その人物は、ホスト部を不道徳的な部活だと取
1584:り上げ、理事長の息子が所属していることをせ
1585:め――。
1586:理事長の座から失脚(しっきゃく)させ、須王
1587:家の名前に傷をつけるという計画らしい。
1588:それに対して、ホスト部のみんなは――。
1589:仕組んでいる相手を見つけ出すため、ギクシャ
1590:クしたホスト部部員がぶつかり合う様子を見せ
1591:て……。
1592:相手が動いたところで証拠をつかみ、すべてを
1593:解決しようとしている。
1594:ちなみに自分が図書室で聞いたウワサは、鏡夜
1595:先輩が流したものらしい。
1596:…………。
...............
1597:ハルヒ
Haruhi
1598:「それなら、自分にも協力させてください」
1599:b-mitukuni_a2
1600:b-mitukuni_a1
1601:b-mitukuni_a1
1602:b-mitukuni_a1
1603:光邦
Mitsukuni
1604:「う~ん……。えっとねえ……」
"Yeah.....
1605:ハニー先輩は困ったような表情に変わる。
Honey-senpai .....
1606:b-mitukuni_a1
1607:b-mitukuni_a2
1608:b-mitukuni_a2
1609:b-mitukuni_a2
1610:光邦
Mitsukuni
1611:「ハルちゃんはね、今、あぶないの」
"Haru-chan ........
1612:どういうことですか、と言いかけた瞬間、鏡夜
1613:先輩の言葉が浮かんだ。
1614:switch
1615:b-mitukuni_a2
1616:bg52
1617:kyouya_a
1618:kyouya_a
1619:kyouya_a
1620:鏡夜
Kyoya
1621:「特にハルヒ、おまえには何の力もないことを
1622:自覚しておけ」
1623:kyouya_a
1624:鏡夜
Kyoya
1625:「特待生だからとも言えるが、おまえがうかつ
1626:に動くと、退学に追い込まれる可能性がある」
1627:kyouya_a
1628:bg15_a
1629:…………。
...............
1630:つまり、自分が関わると危ないから、みんな自
1631:分に隠して行動してたんだ。
1632:b-mitukuni_a3
1633:b-mitukuni_a3
1634:b-mitukuni_a3
1635:光邦
Mitsukuni
1636:「みんな、ハルちゃんのことを心配してるんだ
1637:よ」
1638:ハルヒ
Haruhi
1639:「その気持ちはうれしいですけど、自分もホス
1640:ト部員の1人です。だから――」
1641:b-mitukuni_a3
1642:b-mitukuni_a1
1643:b-mitukuni_a1
1644:b-mitukuni_a1
1645:光邦
Mitsukuni
1646:「うん……。それならね、ハルちゃん」
"Yeah......
1647:b-mitukuni_a1
1648:bg53
1649:ev5070
1650:ハニー先輩は、自分の服をきゅっとつかんだ。
Honey-senpai
1651:光邦
Mitsukuni
1652:「僕と一緒にいたほうがいいよ」
1653:ハルヒ
Haruhi
1654:「自分だけだと、危ないからですか」
1655:光邦
Mitsukuni
1656:「う~ん……。半分くらいそうだけど、もう半
1657:分くらいはちがうの」
1658:…………?
................?
1659:よくわからないけど……。
1660:タッチグループ
1661:switch
1662:switch
1663:光邦
Mitsukuni
1664:「何かついてる?」
1665:switch
1666:光邦
Mitsukuni
1667:「えへへへ……」
1668:switch
1669:光邦
Mitsukuni
1670:「くすぐったいよ」
1671:switch
1672:光邦
Mitsukuni
1673:「安心してね、ハルちゃん」
1674:ev5071
1675:手に触れると、ハニー先輩はにっこりと笑った。
1676:effect2
1677:光邦
Mitsukuni
1678:「大丈夫。ハルちゃんは僕が守るからね」
1679:いったい何がそんなに危ないのか、自分にはハッ
1680:キリわからないんだけど……。
1681:ハルヒ
Haruhi
1682:「……わかりました。お願いします」
".......I understand. ....
1683:bg15_a
1684:b-mitukuni_a1
1685:b-mitukuni_a1
1686:b-mitukuni_a1
1687:ハニー先輩が自分をつかんでいた手を離して、
1688:大きくうなずいた。
1689:ハルヒ
Haruhi
1690:「自分にできることがあったら、何でも言って
1691:ください」
1692:b-mitukuni_a1
1693:光邦
Mitsukuni
1694:「うん、わかったよ!」
"Yeah,
1695:一緒にいることになったんだから、少しくらい
1696:は役に立ちたいしね。
1697:b-mitukuni_a1
1698:switch
1699:sure21
1700:switch
1701:ハルヒ
Haruhi
1702:「……え? 何のことですか」
"........Eh? ...
1703:b-mitukuni_a2
1704:b-mitukuni_a3
1705:b-mitukuni_a3
1706:b-mitukuni_a3
1707:不思議そうな顔をして、ハニー先輩は首をかし
1708:げる。
1709:光邦
Mitsukuni
1710:「……あれえ、気づかなかった? 僕、ヒカちゃ
1711:んとカオちゃんのケンカのことかと思って……」
1712:……あ、そのこと、自分が言うより先に聞かれ
1713:てたんだ。
1714:自分は『それです』というようにうなずいた。
1715:ハルヒ
Haruhi
1716:「みんなが何をしているのか、教えてもらえま
1717:すか?」
1718:b-mitukuni_a3
1719:b-mitukuni_a2
1720:b-mitukuni_a2
1721:b-mitukuni_a2
1722:光邦
Mitsukuni
1723:「うん、ちゃんとお話するね」
"Yeah, ...
1724:ハニー先輩から聞いた、今回の事件の真相
1725:は――。
1726:やはり補導事件は仕組まれたものであり、その
1727:裏で何者かが動いているらしい、ということだっ
1728:た。
1729:その人物は、ホスト部を不道徳的な部活だと取
1730:り上げ、理事長の息子が所属していることをせ
1731:め――。
1732:理事長の座から失脚(しっきゃく)させ、須王
1733:家の名前に傷をつけるという計画らしい。
1734:それに対して、ホスト部のみんなは――。
1735:仕組んでいる相手を見つけ出すため、ギクシャ
1736:クしたホスト部部員がぶつかり合う様子を見せ
1737:て……。
1738:相手が動いたところで証拠をつかみ、すべてを
1739:解決しようとしている。
1740:ちなみに自分が図書室で聞いたウワサは、鏡夜
1741:先輩が流したものらしい。
1742:…………。
..............
1743:ハルヒ
Haruhi
1744:「それなら、自分にも協力させてください」
1745:b-mitukuni_a2
1746:b-mitukuni_a1
1747:b-mitukuni_a1
1748:b-mitukuni_a1
1749:光邦
Mitsukuni
1750:「んー……、協力とはちょっとだけちがうけど、
1751:ハルちゃんはこれから僕と一緒にいて」
1752:どうしてですか、と聞こうとしたとき、鏡夜先
1753:輩の言葉を思い出した。
1754:b-mitukuni_a1
1755:…………。
.................
1756:bg52
1757:kyouya_a
1758:kyouya_a
1759:kyouya_a
1760:鏡夜
Kyoya
1761:「特にハルヒ、おまえには何の力もないことを
1762:自覚しておけ」
1763:switch
1764:kyouya_a
1765:鏡夜
Kyoya
1766:「特待生だからとも言えるが、おまえがうかつ
1767:に動くと、退学に追い込まれる可能性がある」
1768:kyouya_a
1769:bg15_a
1770:b-mitukuni_a2
1771:b-mitukuni_a2
1772:b-mitukuni_a2
1773:…………。
.................
1774:ハルヒ
Haruhi
1775:「自分だけだと、危ないからですか」
1776:みんなは家の権力や財力があるから手を出しづ
1777:らいけど、自分にはそれがない。一番おとしい
1778:れやすいのは自分なんだ。
1779:ハニー先輩は、自分を心配そうな視線で見てい
1780:た。
1781:b-mitukuni_a2
1782:光邦
Mitsukuni
1783:「大丈夫。ハルちゃんは僕が守るからね」
1784:いったい何がそんなに危ないのか、自分にはハッ
1785:キリわからないんだけど……。
1786:ハルヒ
Haruhi
1787:「……わかりました。お願いします」
"........I understand.
1788:b-mitukuni_a2
1789:ハニー先輩は笑ってうなずいた。
1790:ハルヒ
Haruhi
1791:「自分にできることがあったら、何でも言って
1792:ください」
1793:b-mitukuni_a2
1794:b-mitukuni_a1
1795:b-mitukuni_a1
1796:b-mitukuni_a1
1797:光邦
Mitsukuni
1798:「うん、わかったよ!」
"Yeah,
1799:一緒にいることになったんだから、少しくらい
1800:は役に立ちたいしね。
1801:b-mitukuni_a1
1802:switch
1803:sure21
1804:switch
1805:f5-4-53
1806:b-mitukuni_a3
1807:b-mitukuni_a3
1808:b-mitukuni_a3
1809:big_hani1
1810:光邦
Mitsukuni
1811:「じゃあさっそく、お昼一緒に食べよ! あと
1812:食後のおやつも!」
1813:b-mitukuni_a3
1814:光邦
Mitsukuni
1815:「僕のおすすめはねえ、このケーキとこのプリ
1816:ンと~……」
1817:ハルヒ
Haruhi
1818:「あははは……。ハニー先輩、それは全部食後
"Ahahaha....... Honey-senpai ....
1819:のおやつなのでは……」
1820:いつものハニー先輩に戻ってる。
1821:自分を守るって言ってくれたときは、男の子な
1822:んだなあって思ったのに。
1823:b-mitukuni_a3
1824:…………。
..............
1825:でも、笑ってるハニー先輩を見ているほうが落
But, ....
1826:ち着くかな。
1827:switch
1828:sure26
1829:switch
1830:……モリ先輩。
.........Mori-senpai.
1831:うん。モリ先輩に話を聞きにいこう。
Yeah. Mori-senapi .....
1832:でも、どこにいるかわからないなあ……。とり
But, ....
1833:あえずモリ先輩の教室に行ってみようかな。
1834:bg10_a
1835:さっそく廊下に出てみると――。
1836:遠くに見覚えのある姿が通り過ぎた。
1837:……今のはモリ先輩。ちょうど良かった。
1838:ハルヒ
Haruhi
1839:「モリ先輩!」
"Mori-senpai!"
1840:…………あれ? 聞こえなかったのかな。
1841:もうちょっと近づいてみよう……。
1842:takashi_a
1843:takashi_a
1844:takashi_a
1845:ハルヒ
Haruhi
1846:「モリ先輩?」
"Mori-senpai?"
1847:今度は、モリ先輩の前に出て声をかける。
1848:崇
Takashi
1849:「…………」
"..........."
1850:takashi_a
1851:b-takashi_a1
1852:b-takashi_a1
1853:b-takashi_a1
1854:ハルヒ
Haruhi
1855:「……モリ先輩?」
"......Mori-senpai?"
1856:崇
Takashi
1857:「…………」
"............."
1858:目の前にいるのに、モリ先輩は視線をあわせて
1859:くれない。
1860:ハルヒ
Haruhi
1861:「あの、聞きたいことがあるんですけど――」
1862:b-takashi_a1
1863:崇
Takashi
1864:「俺に、近づくな」
1865:――!!
~~!!
1866:思ってもみなかった言葉が返ってきた。
1867:…………どうして
1868:理由を教えてください
1869:switch
1870:select
1871:switch
1872:sure23
1873:switch
1874:sure24
1875:switch
1876:ハルヒ
Haruhi
1877:「…………どうして」
1878:モリ先輩の言葉に、声がふるえた。
1879:b-takashi_a1
1880:…………。
1881:……。
1882:……あれ? なんか困ってるみたい……。
1883:ハルヒ
Haruhi
1884:「あの……」
1885:ヒュッ――!
1886:何かが頭の上を横切った。
1887:b-takashi_a1
1888:b-takashi_a3
1889:b-takashi_a3
1890:b-takashi_a3
1891:崇
Takashi
1892:「――ん、……くっ!」
1893:b-takashi_a3
1894:bg53
1895:ハルヒ
Haruhi
1896:「えっ!?」
1897:モリ先輩の胸元に、ぐいっと引き寄せられたと
1898:き――。
1899:ガシャーン!
1900:――!
1901:突然、近くでガラスの割れるような音が響いた。
1902:…………。
1903:bg10_a
1904:ふっとモリ先輩の手から力が抜ける。
1905:何があったのか音のしたところへ目を向ける
1906:と……、廊下の照明が割れていた。
1907:b-takashi_a1
1908:b-takashi_a1
1909:b-takashi_a1
1910:崇
Takashi
1911:「ケガはないな」
1912:ハルヒ
Haruhi
1913:「はい。……ありがとうございます」
1914:どうして照明が割れたのかはわからないけど、
1915:モリ先輩がかばってくれたことはわかった。
1916:switch
1917:b-takashi_a1
1918:b-takashi_a2
1919:b-takashi_a2
1920:b-takashi_a2
1921:崇
Takashi
1922:「ハルヒ。……おまえも巻き込まれた」
1923:ハルヒ
Haruhi
1924:「……どういうことですか?」
1925:b-takashi_a2
1926:崇
Takashi
1927:「……俺に最近の状況を聞こうとしたのか」
1928:ハルヒ
Haruhi
1929:「はい、そうです……」
"Yes, that's right......."
1930:b-takashi_a2
1931:崇
Takashi
1932:「最初から説明しておくべきだった……」
1933:そう言って、静かに話してくれた内容は――。
1934:今回のことは、補導事件から仕組まれていて、
1935:裏で何者かが動いていること。
1936:その人物はホスト部を不道徳的な部活だと取り
1937:上げ、しかも理事長の息子が所属していること
1938:をせめ――。
1939:理事長の座から失脚(しっきゃく)させ、須王
1940:家の名に傷をつけるつもりで動いているらしい。
1941:それに対して、ホスト部のみんなは――。
1942:仕組んでいる相手を見つけ出すため、ギクシャ
1943:クしたホスト部部員がぶつかり合う様子を見せ
1944:て……。
1945:相手が動いたところで証拠をつかみ、すべてを
1946:解決しようとしている。
1947:ちなみに自分が図書室で聞いたウワサは、鏡夜
1948:先輩が流したものらしい。
1949:…………。
...................
1950:ハルヒ
Haruhi
1951:「そういうことなら……、自分にも何か手伝わ
1952:せてください」
1953:自分だってホスト部のメンバーなんだ。
1954:b-takashi_a2
1955:b-takashi_a1
1956:b-takashi_a1
1957:b-takashi_a1
1958:崇
Takashi
1959:「…………わかった。だが、条件をつける」
1960:b-takashi_a1
1961:b-takashi_a3
1962:b-takashi_a3
1963:b-takashi_a3
1964:そう言ってモリ先輩は、きびしい表情で真っ直
1965:ぐに自分を見る。
1966:崇
Takashi
1967:「あれは事故じゃない。故意に行われたものだ」
1968:b-takashi_a3
1969:モリ先輩は割れたガラス片のなかからコインを
1970:1枚拾い上げた。
1971:switch
1972:b-takashi_a2
1973:b-takashi_a2
1974:b-takashi_a2
1975:崇
Takashi
1976:「羅漢銭(らかんせん)だ……」
1977:ハルヒ
Haruhi
1978:「何ですか? その……、『らかんせん』って」
"What is it? .....
1979:b-takashi_a2
1980:崇
Takashi
1981:「硬貨を指で弾(はじ)き、相手を攻撃する技
1982:だ」
1983:ハルヒ
Haruhi
1984:「……こう、げき?」
1985:『攻撃』という言葉が浮かぶまでに、少し時間
1986:がかかった。
1987:b-takashi_a2
1988:switch
1989:sure25
1990:switch
1991:崇
Takashi
1992:グラフキャラ
Character Graph
1993:f5-4-62
1994:ハルヒ
Haruhi
1995:「理由を教えてください」
1996:迫力に押されないように、モリ先輩を真っ直ぐ
1997:に見る。
1998:b-takashi_a1
1999:崇
Takashi
2000:「その必要はない。……教室へ戻れ」
2001:ハルヒ
Haruhi
2002:「イヤです! 納得できません」
2003:…………。
................
2004:……。
...........
2005:ヒュッ――!
2006:何かが頭の上を横切った。
2007:b-takashi_a1
2008:b-takashi_a3
2009:b-takashi_a3
2010:b-takashi_a3
2011:崇
Takashi
2012:「――ん、……くっ!」
2013:b-takashi_a3
2014:bg53
2015:ハルヒ
Haruhi
2016:「えっ!?」
2017:目をそらさないで見つめ合っていたと思ったら、
2018:いきなりモリ先輩の胸元に、ぐいっと引き寄せ
2019:られた――。
2020:ガシャーン!
2021:突然、近くでガラスの割れるような音がひびく。
2022:…………。
................
2023:bg10_a
2024:ふっとモリ先輩の手から力が抜ける。
2025:何があったのか音のしたところへ目を向ける
2026:と……、廊下の照明が割れていた。
2027:b-takashi_a1
2028:b-takashi_a1
2029:b-takashi_a1
2030:崇
Takashi
2031:「ケガはないな」
2032:ハルヒ
Haruhi
2033:「はい。……ありがとうございます」
"Yes. ......Thank you very much."
2034:どうして照明が割れたのかはわからないけど、
2035:モリ先輩がかばってくれたことはわかった。
Mori-senpai ......
2036:switch
2037:b-takashi_a1
2038:effect1
2039:崇
Takashi
2040:「……良かった」
2041:b-takashi_a1
2042:モリ先輩はそう言ってうなずくと、割れた照明
Mori-senpai
2043:の破片が散乱している床から――。
2044:ev6070
2045:コインのようなものを拾い上げた。
2046:ハルヒ
Haruhi
2047:「外国のお金みたいですね」
2048:モリ先輩の手には、なじみのない模様のコイン
Mori-senpai .....
2049:が1枚ある。
2050:崇
Takashi
2051:「羅漢銭(らかんせん)だ……」
2052:ハルヒ
Haruhi
2053:「何ですか? その……、『らかんせん』って」
"What is it? ....
2054:崇
Takashi
2055:「硬貨を指で弾(はじ)き、相手を攻撃する技
2056:だ」
2057:ハルヒ
Haruhi
2058:「……こう、げき?」
2059:『攻撃』という言葉が浮かぶまでに、少し時間
2060:がかかった。
2061:bg10_a
2062:b-takashi_a2
2063:b-takashi_a2
2064:b-takashi_a2
2065:崇
Takashi
2066:「……説明しておくべきだったな」
2067:そう言って、静かに話してくれた内容は――。
2068:今回のことは、補導事件から仕組まれていて、
2069:裏で何者かが動いていること。
2070:その人物はホスト部を不道徳的な部活だと取り
2071:上げ、しかも理事長の息子が所属していること
2072:をせめ――。
2073:理事長の座から失脚(しっきゃく)させ、須王
2074:家の名に傷をつけるつもりで動いているらしい。
2075:それに対して、ホスト部のみんなは――。
2076:仕組んでいる相手を見つけ出すため、ギクシャ
2077:クしたホスト部部員がぶつかり合う様子を見せ
2078:て……。
2079:相手が動いたところで証拠をつかみ、すべてを
2080:解決しようとしている。
2081:switch
2082:ちなみに自分が図書室で聞いたウワサは、鏡夜
2083:先輩が流したものらしい。
2084:…………。
.................
2085:ハルヒ
Haruhi
2086:「そういうことなら……、自分にも何か手伝わ
2087:せてください」
2088:自分だってホスト部のメンバーなんだ。
2089:b-takashi_a2
2090:b-takashi_a1
2091:b-takashi_a1
2092:b-takashi_a1
2093:崇
Takashi
2094:「…………わかった。だが、条件をつける」
2095:そう言ってモリ先輩は、きびしい表情で真っ直
2096:ぐに自分の目をみつめた。
2097:b-takashi_a1
2098:switch
2099:sure25
2100:switch
2101:f5-4-63
2102:b-takashi_a3
2103:b-takashi_a3
2104:b-takashi_a3
2105:崇
Takashi
2106:「……これからの行動は、俺と一緒だ」
2107:怖いくらい真剣に、モリ先輩が言う。
2108:さっきの照明が割れたことがあるからだと思う
2109:けど……。
2110:自分が考えているよりもずっと、事態は深刻な
2111:のかもしれない。
2112:ハルヒ
Haruhi
2113:「……はい、わかりました」
"......Yes, I understand."
2114:b-takashi_a3
2115:b-takashi_a2
2116:b-takashi_a2
2117:b-takashi_a2
2118:うなずくと、モリ先輩は安心したように笑みを
2119:浮かべる。
2120:崇
Takashi
2121:「教室まで送る……」
2122:…………。
2123:b-takashi_a2
2124:モリ先輩にいてもらえるって思ったら、どこか
2125:少しうれしいと思っている自分がいるような、
2126:いないような――。
2127:switch
2128:sure26
2129:switch
2130:f5-4-13
2131:switch
2132:sure27
2133:f5-4-23
2134:switch
2135:sure28
2136:f5-4-33
2137:switch
2138:sure29
2139:f5-4-43
2140:switch
2141:sure30
2142:f5-4-53
2143:switch
2144:sure31
2145:switch
2146:sure32
2147:switch
2148:ハルヒ指名率
Haruhi's Customer Quota
2149:グラフキャラ
Character Graph
2150:bg18_a
2151:#Color[7]#Scale[1.8]放課後
2152:キーンコーンカーンコーン。
2153:授業が終わると同時に――。光は前の扉から、
2154:馨は後ろの扉からバラバラに出て行く。
2155:自分はお芝居ってわかっているからいいけ
2156:ど……。
2157:momoka_a
2158:momoka_a
2159:momoka_a
2160:kimiko_a
2161:kimiko_a
2162:kimiko_a
2163:倉賀野
Kurakano
2164:「光くんと馨くん、仲直りされていませんね」
"Hikaru-kun and Kaoru-kun .....
2165:倉賀野さんたちが、心配そうに声をかけてくれ
2166:る。
2167:kimiko_a
2168:桜塚
Sakurazuka
2169:「早く仲直りできるといいのに……」
2170:momoka_a
2171:kimiko_a
2172:b-sayuri_a1
2173:b-sayuri_a1
2174:b-sayuri_a1
2175:小百合
Sayuri
2176:「ハルちゃんも心配でしょうね」
"Haru-chan .....
2177:ハルヒ
Haruhi
2178:「大丈夫、きっとすぐに元に戻るはずだか
"Alright,
2179:ら……」
2180:b-sayuri_a1
2181:b-renge_a1
2182:b-renge_a1
2183:b-renge_a1
2184:im04
2185:れんげ
Renge
2186:「兄弟ゲンカプレイの最中かもしれません
2187:わ……。離れた時間がさらに愛を育てるのです」
2188:ハルヒ
Haruhi
2189:「あはははは……」
"Ahahahaha......."
2190:bg18_a
2191:れんげちゃんの妄想は、いったいどこまで広がっ
Renge-chan ....
2192:ているんだろう……。
2193:b-renge_a1
2194:……そんなことより、環先輩のところに行かな
2195:いと。
2196:momoka_a
2197:momoka_a
2198:momoka_a
2199:倉賀野
Kurakano
2200:「あの、ハルヒ君。御用の方がいらしてますけ
2201:ど……」
2202:ハルヒ
Haruhi
2203:「え? 誰ですか?」
2204:momoka_a
2205:言われた場所に視線を向けると、そこには知ら
2206:ない人が立っていた。
2207:……上級生みたい、だけど。
2208:何の用かは、聞いてみればいいか。
2209:ハルヒ
Haruhi
2210:「ありがとう。ちょっと、行ってきます」
"Thank you. ...
2211:switch
2212:bg10_a
2213:男子生徒
Male Student
2214:「藤岡ハルヒ君だね」
2215:ハルヒ
Haruhi
2216:「そうですけど……、何か御用ですか?」
2217:男子生徒
Male Student
2218:「別に? 用ってほどでもないんだけど……」
2219:そう言いながら、ポケットから携帯電話を取り
2220:出して、自分に見せた。
2221:bg52
2222:ハルヒ
Haruhi
2223:「…………!」
"............!"
2224:画面には、環先輩と自分が抱き合っているよう
2225:にしか見えない画像が映っていた。
2226:男子生徒
Male Student
2227:「君たち2人って、こーいう関係なの? まあ、
2228:僕には直接関係ないんだけど」
2229:…………。
2230:環先輩と一緒にいたとき、聞こえたシャッター
2231:音はこれか……。やっぱり写真を撮られてたん
2232:だ。
2233:bg10_a
2234:男子生徒
Male Student
2235:「少し付き合えよ。これを須王家の関係者とか
2236:に流されたら、君たちも困るでしょ」
2237:返事をする間もなく、腕をつかまれた。
2238:ハルヒ
Haruhi
2239:「ちょっと――」
2240:腕をふり払おうと、力を入れる。
2241:男子生徒
Male Student
2242:「やめとけば? 抵抗したら、僕の友人がいっ
2243:せいに写真をばらまく手はずになってるから」
2244:――!!
~~!!
2245:その言葉に、抵抗しようとした力が消えていく。
2246:男子生徒
Male Student
2247:「じゃあ、行こうか」
2248:…………。
...............
2249:switch
2250:あの写真がばらまかれたら、環先輩に迷惑がか
2251:かる。そう思うと、逆らうことなんてできなかっ
2252:た。
2253:……。
.........
2254:…………環先輩。
.............Tamaki-senpai.
2255:bg22_a
2256:男子生徒
Male Student
2257:「ホスト部の活動停止って、おかしいとは思わ
2258:ないか?」
2259:ハルヒ
Haruhi
2260:「おかしいですよ。不祥事なんて、【やらせ】
2261:なんですから」
2262:男子生徒
Male Student
2263:「ふーん、そこまで知ってるんだ。それなら話
2264:は早い」
2265:男子生徒
Male Student
2266:「君は、ホスト部に借金があって、しかたなく
2267:部員になっているんだってね」
2268:男子生徒
Male Student
2269:「つまり、ホスト部がなくなれば、君は自由に
2270:なれる」
2271:…………。
..............
2272:男子生徒
Male Student
2273:「そう、あの須王さえいなくなれば、権力をふ
2274:りかざされて迷惑することのない、素晴らしい
2275:学校生活が始まるんだ」
2276:男子生徒
Male Student
2277:「わかるだろ? 協力して欲しいんだ。アイツ
2278:を引きずりおろすために」
2279:ハルヒ
Haruhi
2280:「……あなたは、誤解してます」
"........You're mistaken."
2281:男子生徒
Male Student
2282:「何?」
2283:ハルヒ
Haruhi
2284:「みんな、環先輩のことが好きだから一緒にい
2285:るだけです」
2286:環先輩は……、変なところもいっぱいあるけど、
2287:優しくて、たまにだけどカッコいいところもあ
2288:る。
2289:ホスト部でいろんなこともするけど、それは権
2290:力をふりかざしているんじゃなくて、みんなに
2291:楽しんでもらうため。
2292:だから、そんな環先輩のことを――。
2293:ハルヒ
Haruhi
2294:「自分も、環先輩のことを、尊敬しています!」
2295:switch
2296:男子生徒
Male Student
2297:「ああ、そう」
2298:男子生徒
Male Student
2299:「君、思った以上につまらないね。こうすれば、
2300:少しはおもしろくなるかな」
2301:ハルヒ
Haruhi
2302:「な――、何するんですか!」
2303:上級生は自分の右腕を乱暴につかんで……、ひ
2304:ねりあげる。
2305:ハルヒ
Haruhi
2306:「……! 放してください!」
2307:男子生徒
Male Student
2308:「協力してくれるならね」
2309:ハルヒ
Haruhi
2310:「……絶対に、イヤです」
2311:男子生徒
Male Student
2312:「そう……。君、本当につまんないね」
2313:ハルヒ
Haruhi
2314:「――!?」
2315:体のなかから、骨のきしむ音が聞こえる……。
2316:bg52
2317:…………。
2318:b-tamaki_a2
2319:b-tamaki_a2
2320:b-tamaki_a2
2321:……痛みのなかで、環先輩の顔が思い浮かぶ。
2322:ハルヒ
Haruhi
2323:「……環先輩」
2324:b-tamaki_a2
2325:そうつぶやいたとき――。
2326:環
Tamaki
2327:#Pos[0,20]#Scale[1.4]    「ハルヒッ!!」
2328:bg22_a
2329:環先輩の声が聞こえた。
2330:tamaki_a
2331:tamaki_a
2332:tamaki_a
2333:男子生徒
Male Student
2334:「須王……!」
2335:環先輩は、上級生にひねりあげられている自分
2336:の腕を見た。
2337:上級生はパッと自分の腕を放した。
2338:tamaki_a
2339:b-tamaki_a2
2340:b-tamaki_a2
2341:b-tamaki_a2
2342:環
Tamaki
2343:「このッ!」
2344:switch
2345:男子生徒
Male Student
2346:「まっ、待て、須王、とりあえず落ち着いて、
2347:話を……」
2348:#Scale[1.4]ドカッ!
2349:思いっきり環先輩になぐられて、上級生はふっ
2350:とんだ。
2351:b-tamaki_a2
2352:b-tamaki_a3
2353:b-tamaki_a3
2354:b-tamaki_a3
2355:環
Tamaki
2356:「早く消えろ!」
2357:男子生徒
Male Student
2358:「……須王、これですむと思うなよ!」
2359:上級生は逃げるように走っていった。
2360:…………。
2361:ハルヒ
Haruhi
2362:「ありがとうございます。助かりました……」
2363:b-tamaki_a3
2364:b-tamaki_a1
2365:b-tamaki_a1
2366:b-tamaki_a1
2367:環
Tamaki
2368:「…………」
2369:b-tamaki_a1
2370:ev1080
2371:環先輩が心配そうな表情で、そっと右腕をとっ
2372:て袖をまくった。
2373:環
Tamaki
2374:「大丈夫か……、ハルヒ」
2375:ハルヒ
Haruhi
2376:「平気ですよ。すぐに治ります」
2377:別に折れてるわけじゃないし。
2378:環
Tamaki
2379:「何が平気なものか! こんなに赤くなっ
2380:て……」
2381:環
Tamaki
2382:「俺がもっと早く駆けつけていれば、こんなこ
2383:とには……」
2384:ハルヒ
Haruhi
2385:「そんなことありませんよ」
2386:環
Tamaki
2387:「――いや、これは大問題だ。責任をとらねば」
2388:責任をとるって、そんなおおげさな……。
2389:ハルヒ
Haruhi
2390:「そんな顔、しないでください」
2391:泣きそうな顔の先輩に手を伸ばす……。
2392:タッチグループ
2393:switch
2394:switch
2395:環
Tamaki
2396:「ん、どうした?」
2397:switch
2398:環
Tamaki
2399:「ケガならしてないよ」
2400:switch
2401:環
Tamaki
2402:「俺の心配はいらない」
2403:switch
2404:環
Tamaki
2405:「もう……、誰にも傷つけさせない……」
2406:ev1081
2407:環
Tamaki
2408:「ハルヒがお嫁にいけなくなったら、俺が責任
2409:をとるよ」
2410:責任って……、自分と結婚するってこと!?
2411:ハルヒ
Haruhi
2412:「と、とらなくていいです!」
2413:……まったく、何を言い出すかと思えば。
2414:bg22_a
2415:b-tamaki_a3
2416:b-tamaki_a3
2417:b-tamaki_a3
2418:ハルヒ
Haruhi
2419:「これくらい、傷跡にも残りませんよ」
2420:環
Tamaki
2421:「……それならいいんだが、でも……」
2422:鏡夜
Kyoya
2423:「すまないが、そろそろいいかな?」
2424:b-tamaki_a3
2425:kyouya_a
2426:kyouya_a
2427:kyouya_a
2428:いつの間にか、鏡夜先輩が微笑みを浮かべて立っ
2429:ていた。
2430:ハルヒ
Haruhi
2431:「鏡夜先輩!? いつからそこに」
2432:kyouya_a
2433:鏡夜
Kyoya
2434:「聞きたいか?」
2435:ハルヒ
Haruhi
2436:「……いえ、いいです」
2437:tamaki_a
2438:tamaki_a
2439:tamaki_a
2440:kyouya_a
2441:環
Tamaki
2442:「鏡夜……」
2443:switch
2444:kyouya_a
2445:鏡夜
Kyoya
2446:「そんな顔をするなバカ。……また忙しくなる
2447:ぞ」
2448:ハルヒ
Haruhi
2449:「え? ……忙しくって」
2450:kyouya_a
2451:eye
2452:答える代わりに、鏡夜先輩はいつもの微笑みを
2453:浮かべる。
2454:鏡夜
Kyoya
2455:「子どもたち、証拠は撮れているな」
2456:tamaki_a
2457:kyouya_a
2458:hikaru_a
2459:hikaru_a
2460:hikaru_a
2461:kaoru_a
2462:kaoru_a
2463:kaoru_a
2464:bou_r
2465:bou_l
2466:光&馨
Hikaru & Kaoru
2467:「ハルヒが呼び出されるところから、バッチリ
2468:でーす」
2469:光と馨が楽しそうに顔を出す。
2470:hikaru_a
2471:kaoru_a
2472:……隠れてビデオに撮ってたのか。
2473:あ、だから環先輩は自分の責任だって……。
2474:kyouya_a
2475:kyouya_a
2476:kyouya_a
2477:鏡夜
Kyoya
2478:「これだから三流相手は楽で助かる」
2479:ハルヒ
Haruhi
2480:「でもあの人の持ってる携帯電話には……」
2481:kyouya_a
2482:鏡夜
Kyoya
2483:「それならきちんとご相談したうえで、データ
2484:をすべて抹消させてもらった」
2485:ハルヒ
Haruhi
2486:「環先輩が殴ったところは……」
2487:kyouya_a
2488:mitukuni_a
2489:mitukuni_a
2490:mitukuni_a
2491:takashi_a
2492:takashi_a
2493:takashi_a
2494:崇
Takashi
2495:「……正当防衛だ」
2496:mitukuni_a
2497:光邦
Mitsukuni
2498:「そうそう。悪いことをする人は、【め!】な
2499:の」
2500:いつの間にか、モリ先輩とハニー先輩まで……。
2501:mitukuni_a
2502:takashi_a
2503:b-kyouya_a3
2504:b-kyouya_a3
2505:b-kyouya_a3
2506:eye
2507:鏡夜
Kyoya
2508:「ハルヒのおかげで計画とはずいぶん変わった
2509:結末だが、予定より2日も短縮できたことは喜
2510:ばしい限りだ」
2511:計画なんて立ててあったんだ……。
2512:switch
2513:b-kyouya_a3
2514:b-mitukuni_a3
2515:b-mitukuni_a3
2516:b-mitukuni_a3
2517:光邦
Mitsukuni
2518:「ねえねえハルちゃん、痛い? だいじょう
2519:ぶ?」
2520:ハルヒ
Haruhi
2521:「大丈夫ですよ、ハニー先輩」
2522:b-mitukuni_a3
2523:なんだかこの雰囲気、ものすごくなつかしい気
2524:がする。
2525:みんなの顔を見ているだけでもうれしい。
2526:ハルヒ
Haruhi
2527:「ありがとう」
2528:そう思うと、自然に言葉がでてきた。
2529:b-tamaki_a2
2530:b-tamaki_a2
2531:b-tamaki_a2
2532:環
Tamaki
2533:「……ハルヒ」
2534:b-tamaki_a2
2535:b-kyouya_a3
2536:b-kyouya_a3
2537:b-kyouya_a3
2538:鏡夜
Kyoya
2539:「感動するにはまだ早いぞ。事後処理がまだ残っ
2540:ているからな」
2541:ハルヒ
Haruhi
2542:「楽しそうですね、鏡夜先輩……」
2543:b-kyouya_a3
2544:鏡夜
Kyoya
2545:「そうか?」
2546:この件に関わった人たちが、ちょっとだけ気の
2547:毒かもしれない……。
2548:b-kyouya_a3
2549:でも、これでいつも通りの毎日がかえってくる。
2550:そう考えるだけで良かったと思える。
2551:b-tamaki_a1
2552:b-tamaki_a1
2553:b-tamaki_a1
2554:環
Tamaki
2555:「これからもよろしくな、ハルヒ」
2556:ハルヒ
Haruhi
2557:「はい」
2558:b-tamaki_a1
2559:bg54_a
2560:bg54_a
2561:…………。
2562:環先輩の笑顔で、長かった1日が終わる――。
2563:switch
2564:sure36
2565:switch
2566:ハルヒ指名率
2567:グラフキャラ
2568:bg18_a
2569:#Color[7]#Scale[1.8]放課後
2570:キーンコーンカーンコーン。
2571:授業が終わると同時に――。光は前の扉から、
2572:馨は後ろの扉からバラバラに出て行く。
2573:…………。
2574:自分はお芝居ってわかっているからいいけ
2575:ど……。
2576:momoka_a
2577:momoka_a
2578:momoka_a
2579:kimiko_a
2580:kimiko_a
2581:kimiko_a
2582:倉賀野
Kurakano
2583:「光くんと馨くん、仲直りされていませんね」
2584:倉賀野さんたちが、心配そうに声をかけてくれ
2585:る。
2586:……それが心苦しい。
2587:ハルヒ
Haruhi
2588:「大丈夫だと思うよ」
2589:kimiko_a
2590:桜塚
Sakurazuka
2591:「本当に。ね、そういえば聞きました?」
2592:ハルヒ
Haruhi
2593:「何かあったんですか?」
2594:momoka_a
2595:kimiko_a
2596:sayuri_a
2597:sayuri_a
2598:sayuri_a
2599:renge_a
2600:renge_a
2601:renge_a
2602:れんげ
Renge
2603:「もちろん知ってますわ。あの不祥事の記事は
2604:【ウソ】っていうお話ですわね」
2605:sayuri_a
2606:小百合
Sayuri
2607:「お昼休みに、号外で少し配られただけらしく
2608:て、あんまり知られてないみたいだけど」
2609:renge_a
2610:sayuri_a
2611:b-kimiko_a1
2612:b-kimiko_a1
2613:b-kimiko_a1
2614:桜塚
Sakurazuka
2615:「聞いた話ですと、補導された生徒のインタ
2616:ビューがあって……」
2617:ハルヒ
Haruhi
2618:「そんな記事が……」
2619:b-kimiko_a1
2620:renge_a
2621:renge_a
2622:renge_a
2623:sayuri_a
2624:sayuri_a
2625:sayuri_a
2626:れんげ
Renge
2627:「ええ。本当は駆け落ちどころか、補導もされ
2628:てないらしいですわ。ロマンのないお話」
2629:sayuri_a
2630:小百合
Sayuri
2631:「でもそれが本当なら、ホスト部はすぐに再開
2632:できるんじゃない? ね、ハルちゃん」
2633:ハルヒ
Haruhi
2634:「……そうだね。確かめてみないとわからない
2635:けど」
2636:renge_a
2637:sayuri_a
2638:…………。
2639:実体はないけど、ウワサだけがきちんと流れて
2640:るっていうところが……。
2641:なんとなく、鏡夜先輩が動いているような感じ
2642:がするなあ。
2643:switch
2644:部室に行ったとき、聞いてみよう。
2645:ハルヒ
Haruhi
2646:「すみません。今日はちょっと用事があるか
2647:ら……」
2648:ウワサ話に盛り上がる小百合たちから、離れて
2649:教室を出た。
2650:bg09_a
2651:さて、と……。
2652:早く部室に行かないと、鏡夜先輩がもう待って
2653:るかもしれない。
2654:bg52
2655:ガチャ。
2656:bg29_a
2657:鍵が開いてるってことは、鏡夜先輩はもう来て
2658:るんだ。
2659:ハルヒ
Haruhi
2660:「鏡夜先輩? ……いないんですか?」
2661:……。
2662:…………。
2663:静まり返った部室からは、何の物音もしない。
2664:……この雰囲気、お昼と同じだ。
2665:そう思った瞬間――。
2666:ron_a
2667:ron_a
2668:ron_a
2669:王
Wan
2670:「鳳君ならいませんよ」
2671:柱の陰から、王さんが姿を現した。
2672:ハルヒ
Haruhi
2673:「王さん……。どうして部室に?」
2674:……鏡夜先輩が王さんを置いて、どこかに行く
2675:はずはない。
2676:switch
2677:だとすると――。
2678:ハルヒ
Haruhi
2679:「お昼にいたのも、あなただったんですね」
2680:ron_a
2681:王
Wan
2682:「ご明察。さすが鳳君のお気に入りなだけはあ
2683:ります」
2684:不法侵入者の正体は、王さんだったんだ……。
2685:ハルヒ
Haruhi
2686:「そんなことより、どうしてこんなことを?」
2687:ron_a
2688:王
Wan
2689:「今回の一件、もう鳳君から聞いていると思い
2690:ますが――。最初から私が仕組んだことです」
2691:ハルヒ
Haruhi
2692:「…………!」
2693:ron_a
2694:王
Wan
2695:「うまく進んでいたんですが……」
2696:ハルヒ
Haruhi
2697:「誰かのせいでうまくいかなくなった」
2698:ron_a
2699:王
Wan
2700:「そう、その通りです。鳳君さえいなければ、
2701:すべてうまくいっていたんですよ」
2702:王さんの笑みがかたくなる。笑っているのに、
2703:笑っていない……。
2704:ron_a
2705:王
Wan
2706:「須王の子息にとりいって陰であやつる……。
2707:彼らしいやり方ですよ」
2708:ron_a
2709:王
Wan
2710:「もっとも、ホスト部ですら……。彼にとって
2711:は野望のための捨て駒でしかないようですが」
2712:ハルヒ
Haruhi
2713:「……王さんは、どうしてそう思うんですか?」
2714:ron_a
2715:王
Wan
2716:「冷血の策略家が、計算も利益もなしに人と付
2717:き合うわけがないでしょう」
2718:ハルヒ
Haruhi
2719:「誤解です。王さんは鏡夜先輩のことを、ぜん
2720:ぜんわかってないです」
2721:ron_a
2722:王
Wan
2723:「うるさい! ……庶民が、私に……、意見す
2724:るんじゃない」
2725:ron_a
2726:王
Wan
2727:「……レオの件では、邪魔されたことも腹立た
2728:しい限りですが、馴れ合っている姿も不愉快で
2729:してね」
2730:switch
2731:不愉快って……。この人、それだけの理由で?
2732:ron_a
2733:王
Wan
2734:「庶民には、わからないでしょうね」
2735:ハルヒ
Haruhi
2736:「……わかりたくありません」
2737:ron_a
2738:王
Wan
2739:「ふん……、違います。わからないんです」
2740:ハルヒ
Haruhi
2741:「いえ、わかりたくないんです」
2742:意見は平行線のまま。誰もいない部室で、王さ
2743:んとにらみ合う。
2744:……。
2745:冷たい汗が背中を流れる……。
2746:…………。
2747:ron_a
2748:王
Wan
2749:「……藤岡くん、あなたと話していても、本当
2750:に時間の無駄ですね」
2751:ron_a
2752:王
Wan
2753:「あなたが鳳君から受け取ったデータを渡しな
2754:さい。それを破棄して、私は手を引きます」
2755:ハルヒ
Haruhi
2756:「……受け取ったデータ?」
2757:ron_a
2758:b-ron_a1
2759:b-ron_a1
2760:b-ron_a1
2761:王
Wan
2762:「あなたが、データを持っていることは、わかっ
2763:ているんです」
2764:ぐっと王さんに詰め寄られる。
2765:……そういえば、鏡夜先輩から『情報はディス
2766:クに保存して渡す』って言われてた。
2767:switch
2768:まだもらってないんだけど……。
2769:b-ron_a1
2770:王
Wan
2771:「――さあ、早く渡せ!」
2772:鏡夜
Kyoya
2773:「ディスクならここにあるが?」
2774:b-ron_a1
2775:kyouya_a
2776:kyouya_a
2777:kyouya_a
2778:王
Wan
2779:「……鳳鏡夜!」
2780:ハルヒ
Haruhi
2781:「鏡夜先輩!」
2782:kyouya_a
2783:鏡夜
Kyoya
2784:「まったく、これだから三流相手は楽で助かる」
2785:鏡夜先輩がにんまりと笑う。
2786:王
Wan
2787:「なにっ!?」
2788:kyouya_a
2789:eye
2790:鏡夜
Kyoya
2791:「子どもたち、不法侵入からの映像は撮れてる
2792:な」
2793:kyouya_a
2794:hikaru_a
2795:hikaru_a
2796:hikaru_a
2797:kaoru_a
2798:kaoru_a
2799:kaoru_a
2800:bou_r
2801:bou_l
2802:光&馨
Hikaru & Kaoru
2803:「バッチリで~す」
2804:鏡夜先輩の言葉に、光と馨が笑顔で現れる。
2805:hikaru_a
2806:kaoru_a
2807:tamaki_a
2808:tamaki_a
2809:tamaki_a
2810:環
Tamaki
2811:「うちの部員に手を出そうとしたんだから、レ
2812:オの友人とはいえ、タダではすまないぞ」
2813:続けて、環先輩もカーテンの後ろから出てくる。
2814:ずっと隠れてたんだ、そこに。
2815:tamaki_a
2816:mitukuni_a
2817:mitukuni_a
2818:mitukuni_a
2819:takashi_a
2820:takashi_a
2821:takashi_a
2822:光邦
Mitsukuni
2823:「ごめんね、ハルちゃん。怖い思いさせて」
2824:takashi_a
2825:崇
Takashi
2826:「すまん」
2827:switch
2828:ハニー先輩とモリ先輩も……。
2829:takashi_a
2830:mitukuni_a
2831:b-tamaki_a3
2832:b-tamaki_a3
2833:b-tamaki_a3
2834:環
Tamaki
2835:「ハルヒ~、ごめんよ~。母さんが決定的な証
2836:拠をつかんでからって言うから」
2837:ハルヒ
Haruhi
2838:「いえ、なんとなくそんな気が……」
2839:b-tamaki_a3
2840:ron_a
2841:ron_a
2842:ron_a
2843:王
Wan
2844:「……すべて、鳳君の罠だったということです
2845:か」
2846:ron_a
2847:tamaki_a
2848:tamaki_a
2849:tamaki_a
2850:環
Tamaki
2851:「その通りだ」
2852:どうして環先輩が誇らしげに……。
2853:tamaki_a
2854:ron_a
2855:kaoru_a
2856:kaoru_a
2857:kaoru_a
2858:馨
Kaoru
2859:「だいたい鏡夜先輩に勝とうなんて」
2860:hikaru_a
2861:hikaru_a
2862:hikaru_a
2863:光
Hikaru
2864:「百万年は早いんじゃない?」
2865:hikaru_a
2866:kaoru_a
2867:ron_a
2868:ron_a
2869:ron_a
2870:王
Wan
2871:「……くっ」
2872:王さんは、ガックリと肩をおとした。
2873:ron_a
2874:…………。
2875:これで終わり、なのかな。
2876:なんかものすごく疲れた……。ちょっと休んで
2877:もいいよね。
2878:王さんから事情を聞いているみんなのそばを離
2879:れて、椅子に腰かける。
2880:はあ……。
2881:こんなことになるなら、最初から話してくれれ
2882:ば良かったのに。
2883:……鏡夜先輩にとって、自分は『駒』のひとつ
2884:なのかな?
2885:鏡夜
Kyoya
2886:「お疲れのようだな」
2887:ev2080
2888:コーヒーカップを手にした鏡夜先輩が隣に腰を
2889:おろした。
2890:鏡夜
Kyoya
2891:「砂糖とミルクを多めに入れておいた」
2892:switch
2893:ハルヒ
Haruhi
2894:「……ありがとう、ございます」
2895:鏡夜先輩が、自分にコーヒーを用意してくれる
2896:なんて。
2897:しかもインスタントじゃない。ちゃんと豆から
2898:挽(ひ)いたやつだ。……これ、飲んでもいい
2899:んだよね。
2900:鏡夜
Kyoya
2901:「飲まないのなら下げるが?」
2902:ハルヒ
Haruhi
2903:「いえ、いただきます。でも、自分にコーヒー
2904:を作ることに、メリットはあるんですか?」
2905:fg02
2906:鏡夜
Kyoya
2907:「一緒にいる時間くらいは作れるだろう」
2908:ハルヒ
Haruhi
2909:「それは……、興味深い意見ですね」
2910:鏡夜
Kyoya
2911:「そうだな」
2912:つぶやきながら、鏡夜先輩は立ち上がった。
2913:bg29_a
2914:b-kyouya_a1
2915:b-kyouya_a1
2916:b-kyouya_a1
2917:鏡夜
Kyoya
2918:「とにかく、今回は良くやってくれた」
2919:ハルヒ
Haruhi
2920:「……何もした気がしないんですけどね」
2921:b-kyouya_a1
2922:鏡夜
Kyoya
2923:「それなら、片付けは頼む」
2924:b-kyouya_a1
2925:そう言って鏡夜先輩は、王さんが中心になって
2926:いる輪のなかへ戻っていった。
2927:…………。
2928:これで、いつも通りの毎日がかえってくる。そ
2929:う考えるだけで良かったと思える。
2930:それにしても、王さんはこれから大変だろうな
2931:あ……。
2932:相手が鏡夜先輩だもんね。
2933:でも、悪いことをしたんだからしかたないか。
2934:switch
2935:やっと、長かった1日が終わる――。
2936:switch
2937:sure36
2938:switch
2939:ハルヒ指名率
2940:グラフキャラ
2941:bg18_a
2942:#Color[7]#Scale[1.8]放課後
2943:キーンコーンカーンコーン。
2944:授業が終わると同時に、馨は黙って教室を出て
2945:行く。
2946:その姿と入れ替わりに、知らない人がこっちへ
2947:向かって歩いてきた。
2948:男子生徒1
Male Student 1
2949:「常陸院光くん、いる?」
2950:ハルヒ
Haruhi
2951:「光なら……」
2952:hikaru_a
2953:hikaru_a
2954:hikaru_a
2955:光
Hikaru
2956:「僕だけど」
2957:男子生徒1
Male Student 1
2958:「ちょっと話があるんだけど、来てもらえるか
2959:な」
2960:hikaru_a
2961:光
Hikaru
2962:「いいよ」
2963:ハルヒ
Haruhi
2964:「え!?」
2965:断るだろうと思っていたのに、光はあっさりと
2966:うなずいた。
2967:ハルヒ
Haruhi
2968:「それじゃあ、自分も……」
2969:hikaru_a
2970:b-hikaru_a1
2971:b-hikaru_a1
2972:b-hikaru_a1
2973:光
Hikaru
2974:「来なくていいよ」
2975:ハルヒ
Haruhi
2976:「でも……」
2977:b-hikaru_a1
2978:光
Hikaru
2979:「教室で待っててよ」
2980:b-hikaru_a1
2981:そう言うと、光は教室を出て行ってしまった。
2982:……僕と一緒にいればいいって言ってたのに。
2983:momoka_a
2984:momoka_a
2985:momoka_a
2986:kimiko_a
2987:kimiko_a
2988:kimiko_a
2989:倉賀野
Kurakano
2990:「光くん、どうしたのかしら?」
2991:kimiko_a
2992:桜塚
Sakurazuka
2993:「馨くんもいないときに……、ひとりで」
2994:kimiko_a
2995:momoka_a
2996:b-sayuri_a1
2997:b-sayuri_a1
2998:b-sayuri_a1
2999:小百合
Sayuri
3000:「ハルちゃん――、いいの?」
3001:ハルヒ
Haruhi
3002:「気になるけど、ここで待ってて欲しいみたい
3003:だから」
3004:switch
3005:b-sayuri_a1
3006:b-renge_a1
3007:b-renge_a1
3008:b-renge_a1
3009:れんげ
Renge
3010:「嵐の予感がしますわ」
3011:れんげちゃんが言うと、冗談に聞こえないなあ。
3012:b-renge_a1
3013:bg52
3014:…………。
3015:……。
3016:bg18_a
3017:小百合たちも帰って、教室で光の帰りを待って
3018:いると――。
3019:さっきの人が戻ってきた。
3020:……光の姿はない。
3021:ハルヒ
Haruhi
3022:「あの、光は?」
3023:男子生徒1
Male Student 1
3024:「常陸院くんなら図書室で待ってるよ。君を連
3025:れてきて欲しいって頼まれたんだ」
3026:ハルヒ
Haruhi
3027:「何かあったんですか?」
3028:男子生徒1
Male Student 1
3029:「さあ? 僕は頼まれただけだし。じゃあ、行
3030:こうか」
3031:ハルヒ
Haruhi
3032:「…………はあ」
3033:なんか変だけど、とにかくついて行くしかない
3034:みたい……。
3035:bg74_a
3036:…………。
3037:……。
3038:待っているはずの光は、どこにも見あたらなかっ
3039:た。
3040:それどころか、放課後なのに図書室には誰もい
3041:ない。
3042:…………。
3043:switch
3044:だまされたんだ、と思ったときはもう遅かった。
3045:男子生徒1
Male Student 1
3046:「わかってると思うけど、逃げ出そうとしても
3047:ムダだよ」
3048:ハルヒ
Haruhi
3049:「……光はどこですか?」
3050:男子生徒1
Male Student 1
3051:「常陸院くんは、別のところにいるから気にし
3052:なくていいよ」
3053:男子生徒2
Male Student 2
3054:「ボクたちの言うことを聞いてくれれば、すぐ
3055:に会えるけどね」
3056:…………。
3057:男子生徒1
Male Student 1
3058:「ウワサになってるから知ってるだろうけど、
3059:この件は須王を引きずりおろすための計画なん
3060:だよ」
3061:男子生徒2
Male Student 2
3062:「外部の協力者もいてね、もうひと息なんだ」
3063:男子生徒1
Male Student 1
3064:「部員たちも仲が悪くなってバラバラだしね」
3065:ハルヒ
Haruhi
3066:「それは、あなたたちが――」
3067:男子生徒2
Male Student 2
3068:「知ってるよ。君は、ホスト部に借金があって、
3069:しかたなく部員になっているんだよね」
3070:男子生徒2
Male Student 2
3071:「ホスト部がなくなれば、君は自由になれる
3072:んだから、協力したほうが得なんじゃないの
3073:かな?」
3074:男子生徒1
Male Student 1
3075:「常陸院くんは、君がうなずいてくれるなら協
3076:力してくれるって言ってるよ」
3077:ハルヒ
Haruhi
3078:「光がそんなこと……」
3079:男子生徒2
Male Student 2
3080:「本当だよ。すぐにばれるようなウソなんてつ
3081:いてもしかたないでしょ?」
3082:ハルヒ
Haruhi
3083:「信じられません」
3084:男子生徒1
Male Student 1
3085:「別に信じてくれなくていいんだけど、協力は
3086:してもらわないとね」
3087:ハルヒ
Haruhi
3088:「光がホスト部をなくすようなことに手を貸す
3089:なんて、絶対にありません」
3090:……信じてるとか信じてないとかじゃない。こ
3091:れは、確信だ。
3092:switch
3093:男子生徒2
Male Student 2
3094:「残念だなあ。できれば話し合いで解決したかっ
3095:たんだけど」
3096:男子生徒1
Male Student 1
3097:「別の方法で、わかってもらうしかないね。
3098:――出番だよ」
3099:男子生徒3
Male Student 3
3100:「……やっとくか」
3101:男子生徒1
Male Student 1
3102:「顔はダメだよ、目立つからね」
3103:男子生徒3
Male Student 3
3104:「わかってる」
3105:ゆっくりと、上級生の手が伸びてくる。
3106:…………。
3107:絶対に逃げない。
3108:……最後まで抵抗するんだ。
3109:震えそうになる足に力を入れたとき――。
3110:光
Hikaru
3111:「そのくらいにしとけば?」
3112:hikaru_a
3113:hikaru_a
3114:hikaru_a
3115:本棚の陰から、光が姿を見せた。
3116:男子生徒1
Male Student 1
3117:「ひ、常陸院!!」
3118:ハルヒ
Haruhi
3119:「光!?」
3120:男子生徒2
Male Student 2
3121:「どうしてここに……」
3122:hikaru_a
3123:光
Hikaru
3124:「途中で馨と入れ替わったんだけどさ。あれ?
3125:気づいてなかったんだ~」
3126:ハルヒ
Haruhi
3127:「それじゃあ、馨が捕まってるの?」
3128:hikaru_a
3129:hikaru_a
3130:kaoru_a
3131:kaoru_a
3132:kaoru_a
3133:馨
Kaoru
3134:「僕なら大丈夫」
3135:本棚の反対側から、馨が笑いながらでてくる。
3136:hikaru_a
3137:kaoru_a
3138:mitukuni_a
3139:mitukuni_a
3140:mitukuni_a
3141:takashi_a
3142:takashi_a
3143:takashi_a
3144:光邦
Mitsukuni
3145:「悪いことする人は、【め!】だもんね。崇」
3146:switch
3147:takashi_a
3148:崇
Takashi
3149:「……光邦は、もう少し手加減をするべきだ」
3150:mitukuni_a
3151:takashi_a
3152:なんか、とんでもないことになってなければい
3153:けど……。
3154:tamaki_a
3155:tamaki_a
3156:tamaki_a
3157:kyouya_a
3158:kyouya_a
3159:kyouya_a
3160:鏡夜
Kyoya
3161:「まったく、これだから三流相手は楽で助かる」
3162:tamaki_a
3163:環
Tamaki
3164:「……うちの部員に手を出して、ただですむと
3165:思うなよ」
3166:鏡夜先輩、環先輩……。
3167:tamaki_a
3168:kyouya_a
3169:みんなが、そろった。なんだろう……、それだ
3170:けなのにすごくうれしい。
3171:kyouya_a
3172:kyouya_a
3173:kyouya_a
3174:eye
3175:鏡夜
Kyoya
3176:「さて、あなたがたには、ゆっくりとお話を聞
3177:かせていただきましょうか」
3178:男子生徒1
Male Student 1
3179:「くそ……」
3180:kyouya_a
3181:kaoru_a
3182:kaoru_a
3183:kaoru_a
3184:馨
Kaoru
3185:「部室ってさあ、音楽室だから、防音なんだよ
3186:ねえ……」
3187:男子生徒2
Male Student 2
3188:「ま、待ってよ……。ボクらは――」
3189:kaoru_a
3190:takashi_a
3191:takashi_a
3192:takashi_a
3193:崇
Takashi
3194:「……どんな悲鳴も聞こえない」
3195:男子生徒3
Male Student 3
3196:#Pos[0,20]#Scale[1.4]   「ひいぃぃぃぃぃ!」
3197:kaoru_a
3198:takashi_a
3199:tamaki_a
3200:tamaki_a
3201:tamaki_a
3202:環
Tamaki
3203:「悪者どもをひったてーいっ!」
3204:tamaki_a
3205:mitukuni_a
3206:mitukuni_a
3207:mitukuni_a
3208:hani1
3209:光邦
Mitsukuni
3210:「はーーーーーーーーーーーい!」
3211:mitukuni_a
3212:環先輩を先頭に、みんなは図書室から出て行く。
3213:…………。
3214:今日は、このまま帰ってもいいかな……。そう
3215:思いながら、みんなの背中を見送っている
3216:と――。
3217:b-hikaru_a1
3218:b-hikaru_a1
3219:b-hikaru_a1
3220:光
Hikaru
3221:「……ハルヒ、大丈夫だった?」
3222:switch
3223:ハルヒ
Haruhi
3224:「うん平気、ありがとね。……でも、どうして
3225:ここがわかったの?」
3226:b-hikaru_a1
3227:光
Hikaru
3228:「へへ、それはね――。ハルヒのポケットに秘
3229:密があるんだ」
3230:ハルヒ
Haruhi
3231:「自分の?」
3232:そうだよと笑って、光は上着のポケットに手を
3233:入れると、何か小さな機械のようなものを取り
3234:出した。
3235:b-hikaru_a1
3236:bg53
3237:ev3080
3238:bou_l
3239:光
Hikaru
3240:「じゃーん! 発信機能付のレコーダー!!」
3241:ハルヒ
Haruhi
3242:「何、それ?」
3243:光
Hikaru
3244:「……発信機がついてて、音声が録音できる機
3245:能のついた探偵用の道具」
3246:ハルヒ
Haruhi
3247:「それって……」
3248:光
Hikaru
3249:「さっきの会話が、ぜんぶ録音できてるってワ
3250:ケ」
3251:……なんだ、そういうことだったんだ。
3252:…………。
3253:ハルヒ
Haruhi
3254:「それなら、もっと決定的な場面まで引っ張れ
3255:ば良かったのに」
3256:bg74_a
3257:b-hikaru_a2
3258:b-hikaru_a2
3259:b-hikaru_a2
3260:光
Hikaru
3261:「なに言ってんの? そんなことしたらケガし
3262:てたかもしれないじゃん」
3263:ハルヒ
Haruhi
3264:「そうかもしれないけど――」
3265:b-hikaru_a2
3266:光
Hikaru
3267:「……そんなこと、できるわけないだろ」
3268:ハルヒ
Haruhi
3269:「…………」
3270:b-hikaru_a2
3271:光
Hikaru
3272:「ホントは、この作戦だって反対だったんだ」
3273:ハルヒ
Haruhi
3274:「……そっか、ごめんね」
3275:b-hikaru_a2
3276:b-hikaru_a1
3277:b-hikaru_a1
3278:b-hikaru_a1
3279:光
Hikaru
3280:「何であやまんの? 別にいいよ、ハルヒは無
3281:事だったんだし」
3282:switch
3283:ハルヒ
Haruhi
3284:「ありがと」
3285:b-hikaru_a1
3286:光がにっこりと笑う。
3287:b-hikaru_a1
3288:…………。
3289:これで、いつも通りの毎日がかえってくる。そ
3290:う考えるだけで良かったと思う。
3291:ハルヒ
Haruhi
3292:「今日は、このまま帰ってもいいのかな?」
3293:b-hikaru_a2
3294:b-hikaru_a2
3295:b-hikaru_a2
3296:光
Hikaru
3297:「いいんじゃない、別に」
3298:ハルヒ
Haruhi
3299:「それじゃあ――」
3300:b-hikaru_a2
3301:光
Hikaru
3302:「ハルヒ。……送ってく」
3303:ハルヒ
Haruhi
3304:「え? いいよ」
3305:b-hikaru_a2
3306:光
Hikaru
3307:「送るから」
3308:…………。
3309:うーん、ここまで言ってくれてるのに、断るの
3310:は悪いかな。でも外車で家の前まで来られると
3311:目立ちそうだし……。
3312:ハルヒ
Haruhi
3313:「じゃあ、お願いするね。でも近くまででいい
3314:から」
3315:b-hikaru_a2
3316:b-hikaru_a3
3317:b-hikaru_a3
3318:b-hikaru_a3
3319:光
Hikaru
3320:「わかってるって、ちゃんと家の前で止めるか
3321:ら」
3322:b-hikaru_a3
3323:ハルヒ
Haruhi
3324:「あのね……」
3325:話をしていて、気づいたことがある。
3326:今まで当たり前だと思っていた時間が、とても
3327:大切だったんだということに。
3328:switch
3329:光
Hikaru
3330:「ハルヒー、おいてくぞー」
3331:ハルヒ
Haruhi
3332:「ちょっと待ってよ、光」
3333:…………。
3334:長かった1日が、やっと終わる――。
3335:switch
3336:sure36
3337:switch
3338:ハルヒ指名率
3339:グラフキャラ
3340:bg18_a
3341:#Color[7]#Scale[1.8]放課後
3342:キーンコーンカーンコーン。
3343:授業が終わると同時に、光は黙って教室を出て
3344:行ってしまう。
3345:そんな光を、馨は完全に無視している。
3346:これがお芝居……、演技なんだから、だまされ
3347:るよね。
3348:――あれ?
3349:光と入れ替わりに上級生みたいな人が入ってき
3350:て、真っ直ぐこっちへ歩いてくる。
3351:男子生徒1
Male Student 1
3352:「常陸院馨くんはいるかな?」
3353:kaoru_a
3354:kaoru_a
3355:kaoru_a
3356:馨
Kaoru
3357:「はい、僕ですけど?」
3358:男子生徒1
Male Student 1
3359:「藤岡くんも一緒に来てもらえるかな。ちょっ
3360:と話したいことがあってね」
3361:……誰だろうこの人。それに話って……。
3362:kaoru_a
3363:馨
Kaoru
3364:「いいですよ」
3365:ハルヒ
Haruhi
3366:「え? ちょっと馨……」
3367:kaoru_a
3368:b-kaoru_a2
3369:b-kaoru_a2
3370:b-kaoru_a2
3371:馨
Kaoru
3372:「大丈夫。一緒だから」
3373:ハルヒ
Haruhi
3374:「……うん」
3375:b-kaoru_a2
3376:用件も聞かないでついて行っていいのかなと思
3377:うけど……。
3378:馨を信じて、行ってみよう。
3379:bg74_a
3380:着いた場所は図書室。……だけど、放課後なの
3381:に誰もいなかった。
3382:switch
3383:この時間帯に誰もいないなんて、おかしいと思っ
3384:たとき――。
3385:扉の前に、上級生が立ちふさがった。
3386:ハルヒ
Haruhi
3387:「……馨」
3388:b-kaoru_a2
3389:b-kaoru_a2
3390:b-kaoru_a2
3391:馨
Kaoru
3392:「大丈夫だから、離れないで」
3393:ハルヒ
Haruhi
3394:「……うん」
3395:b-kaoru_a2
3396:男子生徒2
Male Student 2
3397:「さて――。常陸院くんは、この間の話は考え
3398:てくれたかな?」
3399:kaoru_a
3400:kaoru_a
3401:kaoru_a
3402:馨
Kaoru
3403:「どんな話でしたっけ?」
3404:男子生徒3
Male Student 3
3405:「常陸院くんと藤岡くんが、我々の仲間になっ
3406:てくれるという件だよ」
3407:ハルヒ
Haruhi
3408:「馨……、仲間って……?」
3409:kaoru_a
3410:男子生徒1
Male Student 1
3411:「須王を桜蘭から追い出す仲間のことだよ。理
3412:事長が代われば、アイツも出て行くしかないだ
3413:ろ」
3414:男子生徒2
Male Student 2
3415:「外部からの協力もあってうまくいってるんで
3416:ね。そろそろ幕を引きたいんだ」
3417:男子生徒1
Male Student 1
3418:「常陸院くんが仲間になってくれると、動きや
3419:すくなるんだよねえ」
3420:男子生徒2
Male Student 2
3421:「いい返事、聞かせてくれるよね?」
3422:……この人たちが、ぜんぶ企んでたんだ……。
3423:kaoru_a
3424:kaoru_a
3425:kaoru_a
3426:馨
Kaoru
3427:「いろいろ考えてみたんですけどー」
3428:kaoru_a
3429:馨
Kaoru
3430:「めんどーくさいからイヤでーす」
3431:kaoru_a
3432:男子生徒2
Male Student 2
3433:「……しかたないね。藤岡くんに説得してもら
3434:おうかな?」
3435:ハルヒ
Haruhi
3436:「自分もお断りです」
3437:…………。
3438:switch
3439:静かな図書室の空気が……。さらに冷たく、重
3440:くなる。
3441:男子生徒3
Male Student 3
3442:「とりあえず、藤岡くんを説得してみようか。
3443:ダメなら、桜蘭から出て行ってもらえばいいし」
3444:ハルヒ
Haruhi
3445:「あなたたちに、そんな権利があるんです
3446:か!?」
3447:男子生徒2
Male Student 2
3448:「そんな心配をするより、自分のことを考えた
3449:ほうがいいよ」
3450:男子生徒3
Male Student 3
3451:「そうそう。あ、いちおう顔は殴らないように
3452:するから」
3453:男子生徒1
Male Student 1
3454:「ホストだもんねえ……」
3455:上級生が2人、前に出てくる。
3456:ev4080
3457:馨
Kaoru
3458:「そういうこと、するんだ……」
3459:馨は低い声でつぶやきながら、右手でネクタイ
3460:をゆるめる。
3461:ハルヒ
Haruhi
3462:「ちょっと、馨……」
3463:男子生徒2
Male Student 2
3464:「反抗的だねえ常陸院くんは。……いいよ、順
3465:番が代わっただけだし」
3466:男子生徒3
Male Student 3
3467:「顔は……」
3468:男子生徒1
Male Student 1
3469:「殴らないように、でしょ」
3470:そう言って、2人がニヤっと笑う。
3471:馨
Kaoru
3472:「ハルヒはさがってて」
3473:ハルヒ
Haruhi
3474:「でも!」
3475:このままじゃ馨があぶない。
3476:そう思った瞬間――。
3477:switch
3478:bg53
3479:環
Tamaki
3480:「そこまでだ! うちの部員に手を出すのはや
3481:めていただこう」
3482:bg74_a
3483:tamaki_a
3484:tamaki_a
3485:tamaki_a
3486:環先輩が本棚の陰から姿を現す。
3487:ハルヒ
Haruhi
3488:「環先輩!」
3489:tamaki_a
3490:mitukuni_a
3491:mitukuni_a
3492:mitukuni_a
3493:takashi_a
3494:takashi_a
3495:takashi_a
3496:光邦
Mitsukuni
3497:「悪いことをする人は、【め!】だよ」
3498:崇
Takashi
3499:「その通りだ」
3500:続いてハニー先輩とモリ先輩も。
3501:男子生徒2
Male Student 2
3502:「き、きみたち……」
3503:mitukuni_a
3504:takashi_a
3505:kyouya_a
3506:kyouya_a
3507:kyouya_a
3508:鏡夜
Kyoya
3509:「まったく、これだから三流相手は楽で助かる」
3510:鏡夜先輩も微笑みを浮かべてつぶやく。
3511:kyouya_a
3512:eye
3513:鏡夜
Kyoya
3514:「光、撮れてるな」
3515:kyouya_a
3516:hikaru_a
3517:hikaru_a
3518:hikaru_a
3519:bou_r
3520:光
Hikaru
3521:「はーい、撮れてまーす」
3522:小さなカメラを持った光が出てきて、元気な声
3523:を上げる。
3524:hikaru_a
3525:kyouya_a
3526:kyouya_a
3527:kyouya_a
3528:鏡夜
Kyoya
3529:「という訳で、すべて録画させていただきまし
3530:た」
3531:kyouya_a
3532:男子生徒2
Male Student 2
3533:「カ、カメラを壊せ!」
3534:男子生徒1
Male Student 1
3535:「は、はい!」
3536:男子生徒3
Male Student 3
3537:「くそ、やってやる!」
3538:観念するかと思った上級生たちは、証拠をもみ
3539:消そうと向かってきた。
3540:mitukuni_a
3541:mitukuni_a
3542:mitukuni_a
3543:takashi_a
3544:takashi_a
3545:takashi_a
3546:でもその前に、ハニー先輩とモリ先輩が立ちふ
3547:さがる。
3548:mitukuni_a
3549:光邦
Mitsukuni
3550:「崇……、ちゃんと手加減しろよっ!」
3551:崇
Takashi
3552:「ああ、わかっている」
3553:switch
3554:mitukuni_a
3555:takashi_a
3556:#Scale[1.4]ドカッ!
3557:#Scale[1.4]バキッ!
3558:ドサ……。
3559:勝負は、ほんの一瞬……。あっという間に、ハ
3560:ニー先輩たちが勝った。
3561:tamaki_a
3562:tamaki_a
3563:tamaki_a
3564:環
Tamaki
3565:「あ、皆の衆、悪者どもをひったてーいっ!」
3566:tamaki_a
3567:takashi_a
3568:takashi_a
3569:takashi_a
3570:崇
Takashi
3571:「おお……」
3572:takashi_a
3573:takashi_a
3574:めずらしい。モリ先輩が……、3人まとめて、
3575:ずるずる引きずって図書室から出て行く……。
3576:えーっと、とりあえずはこれで落ちつけるのか
3577:な?
3578:b-kaoru_a2
3579:b-kaoru_a2
3580:b-kaoru_a2
3581:馨
Kaoru
3582:「ハルヒ、大丈夫だった?」
3583:ハルヒ
Haruhi
3584:「大丈夫じゃないよ。馨が怪我したらどうしよ
3585:うって……」
3586:b-kaoru_a2
3587:馨
Kaoru
3588:「心配、してくれたんだ?」
3589:ハルヒ
Haruhi
3590:「当たり前だよ。まったく、こうなるんなら最
3591:初から教えててくれれば良かったのに」
3592:b-kaoru_a2
3593:b-kaoru_a1
3594:b-kaoru_a1
3595:b-kaoru_a1
3596:馨
Kaoru
3597:「ごめんね、でも――」
3598:光
Hikaru
3599:「――馨!」
3600:b-kaoru_a1
3601:bg53
3602:馨の言葉をさえぎるように、光が走ってきて抱
3603:きつく。
3604:ev3010
3605:fg08
3606:kira
3607:馨
Kaoru
3608:「……光」
3609:光
Hikaru
3610:「無茶するなよ馨。……タイミングがずれてた
3611:ら、ケガするとこだったじゃん」
3612:switch
3613:馨
Kaoru
3614:「ごめんね、光。僕に向かってくるところも入
3615:れておいたほうがいいと思ってさ……」
3616:光
Hikaru
3617:「僕にこんな思いをさせるなんて、悪い弟だ
3618:な……。帰ったら……、わかってるよね?」
3619:馨
Kaoru
3620:「……うん、わかってる」
3621:ev3011
3622:光&馨
Hikaru & Kaoru
3623:「そうだ、ハルヒも連れて帰ろう」
3624:ハルヒ
Haruhi
3625:「何で!?」
3626:光
Hikaru
3627:「最近、ハルヒで遊んでなかったしさー」
3628:馨
Kaoru
3629:「そうだよねえ」
3630:ハルヒ
Haruhi
3631:「自分はおもちゃじゃないよ」
3632:光&馨
Hikaru & Kaoru
3633:「えー、つまんないのー」
3634:bg74_a
3635:……まったく。
3636:いつもならため息がでるところだけど、この空
3637:気が心地いいと思う。
3638:……でも、本当に良かった。馨も無事だったし。
3639:…………。
3640:やっと、長い1日が終わる――。
3641:switch
3642:sure36
3643:switch
3644:ハルヒ指名率
3645:グラフキャラ
3646:bg18_a
3647:#Color[7]#Scale[1.8]放課後
3648:キーンコーンカーンコーン。
3649:授業が終わると同時に――。光は前の扉から、
3650:馨は後ろの扉からバラバラに出て行く。
3651:自分はお芝居だって、わかっているからいいけ
3652:ど……。
3653:momoka_a
3654:momoka_a
3655:momoka_a
3656:kimiko_a
3657:kimiko_a
3658:kimiko_a
3659:倉賀野
Kurakano
3660:「光くんと馨くん、仲直りされていませんね」
3661:倉賀野さんたちが、心配そうに声をかけてくれ
3662:る。
3663:kimiko_a
3664:桜塚
Sakurazuka
3665:「心配ですわ……」
3666:ハルヒ
Haruhi
3667:「そんなに心配しなくても、大丈夫だと思うけ
3668:ど……」
3669:momoka_a
3670:kimiko_a
3671:b-sayuri_a1
3672:b-sayuri_a1
3673:b-sayuri_a1
3674:小百合
Sayuri
3675:「……ハルちゃん、もしかして何か知ってる?」
3676:ハルヒ
Haruhi
3677:「え? 別に……」
3678:b-sayuri_a1
3679:b-renge_a1
3680:b-renge_a1
3681:b-renge_a1
3682:れんげ
Renge
3683:「……あやしいですわね。本当に何もご存知な
3684:いんですの?」
3685:ハルヒ
Haruhi
3686:「う、うん……。あ、ごめん、ちょっと用事が
3687:あるから――」
3688:b-renge_a1
3689:小百合
Sayuri
3690:「ちょっと! ハルちゃん!?」
3691:bg10_a
3692:小百合の声を背中に受けながら、あわててカバ
3693:ンをつかんで教室を飛び出す。
3694:どうして小百合って、あんなに勘がいいんだろ
3695:う……。れんげちゃんもだけど……。
3696:しばらく、あんまり話さないようにしよう。
3697:……あ、食堂に行かなきゃ。
3698:bg12_a
3699:…………。
3700:switch
3701:ハルヒ
Haruhi
3702:「……おかしいなあ」
3703:ハニー先輩が先に待っているはずなのに、姿が
3704:見えない。
3705:というより、誰もいないんだけど……。
3706:ハルヒ
Haruhi
3707:「………………あれ?」
3708:なんだか……、急に……、眠く、なってき
3709:た……?
3710:bg52
3711:そう思ったときには……。
3712:もう……。
3713:bg25_a
3714:…………。
3715:……。
3716:ハルヒ
Haruhi
3717:「……ん、…………ん?」
3718:……目が覚めると、なぜか物置みたいな景色が
3719:目に入ってきた。
3720:……あれ?
3721:ハルヒ
Haruhi
3722:「ん!? む~~っ!!」
3723:手は縛られてるし、口もふさがれてる。
3724:もしかして誘拐!?
3725:そんなことあるわけないか。自分を誘拐したっ
3726:て身代金が払えるほどの家じゃないんだし。
3727:switch
3728:じゃあ、どうして?
3729:そう思ったとき――。
3730:yoshituna_a
3731:yoshituna_a
3732:yoshituna_a
3733:豪徳寺
Gotokuji
3734:「しばらくそのままだ」
3735:豪徳寺さんが姿を見せた。
3736:ハルヒ
Haruhi
3737:「んーひて……」
3738:……どうしてって言ったつもりだけど、口をふ
3739:さがれてるんだった……。
3740:yoshituna_a
3741:豪徳寺
Gotokuji
3742:「関わりたくなかったが、王龍の命令でな」
3743:あ、伝わってる。
3744:yoshituna_a
3745:b-yoshituna_a2
3746:b-yoshituna_a2
3747:b-yoshituna_a2
3748:豪徳寺
Gotokuji
3749:「ここからは、独り言だ」
3750:はい、と返事をする代わりにうなずく。
3751:b-yoshituna_a2
3752:豪徳寺
Gotokuji
3753:「この件はすべて、王龍が仕組んだ」
3754:豪徳寺
Gotokuji
3755:「補導の偽装(ぎそう)、知事への働きかけ、
3756:桜蘭内部への扇動(せんどう)……」
3757:どうしてそんなことを……。
3758:b-yoshituna_a2
3759:b-yoshituna_a1
3760:b-yoshituna_a1
3761:b-yoshituna_a1
3762:豪徳寺
Gotokuji
3763:「理由は知らん。俺には関係ない」
3764:関係ないって……。
3765:b-yoshituna_a1
3766:豪徳寺
Gotokuji
3767:「須王環と鳳鏡夜が、気に入らないようだ
3768:が……」
3769:気に入らないって……、それだけのことで?
3770:b-yoshituna_a1
3771:豪徳寺
Gotokuji
3772:「……とにかく。俺は、埴之塚光邦を倒す」
3773:光邦
Mitsukuni
3774:「だからハルちゃんを無理矢理つれてきたの?」
3775:b-yoshituna_a1
3776:mitukuni_a
3777:mitukuni_a
3778:mitukuni_a
3779:すうっと姿を現したハニー先輩から、いつもの
3780:雰囲気は、まったく感じられなかった。
3781:switch
3782:mitukuni_a
3783:光邦
Mitsukuni
3784:「ねえ、答えてよ」
3785:mitukuni_a
3786:yoshituna_a
3787:yoshituna_a
3788:yoshituna_a
3789:豪徳寺
Gotokuji
3790:「その必要はない」
3791:mitukuni_a
3792:光邦
Mitsukuni
3793:「……手加減、できないよ」
3794:yoshituna_a
3795:豪徳寺
Gotokuji
3796:「来い、埴之塚光邦」
3797:身動きも口出しもできない自分に、2人を止め
3798:ることができるはずもなく……。
3799:mitukuni_a
3800:yoshituna_a
3801:戦いが始まって――。
3802:ヒュッ!
3803:yoshituna_a
3804:yoshituna_a
3805:yoshituna_a
3806:yoshituna_a
3807:#Scale[1.4]ドカッ!
3808:yoshituna_a
3809:yoshituna_a
3810:yoshituna_a
3811:#Scale[1.4]ドガッ!!
3812:豪徳寺
Gotokuji
3813:「……ぐっ!」
3814:yoshituna_a
3815:ハニー先輩の強烈な一撃で、豪徳寺さんが床に
3816:ヒザをついて――、終わる。
3817:あっけないというより、ハニー先輩が強すぎる
3818:んだ……、これは。
3819:豪徳寺
Gotokuji
3820:「くっ……、俺の負けだ」
3821:光邦
Mitsukuni
3822:「…………」
3823:b-mitukuni_a3
3824:b-mitukuni_a3
3825:b-mitukuni_a3
3826:big_hani1
3827:光邦
Mitsukuni
3828:「ハルちゃん、だいじょうぶだった?」
3829:switch
3830:ハニー先輩の言葉にうなずく。
3831:光邦
Mitsukuni
3832:「もうちょっとがまんしてね」
3833:b-mitukuni_a3
3834:b-mitukuni_a1
3835:b-mitukuni_a1
3836:b-mitukuni_a1
3837:光邦
Mitsukuni
3838:「えっと、ここを……、こうして……」
3839:b-mitukuni_a1
3840:uneune_r
3841:光邦
Mitsukuni
3842:「う~……」
3843:……なんだか余計にきつくなってきているんで
3844:すけど。
3845:豪徳寺
Gotokuji
3846:「……そこを外せ」
3847:b-mitukuni_a1
3848:見かねたのか、豪徳寺さんがハニー先輩のとな
3849:りから声をかける。
3850:b-mitukuni_a1
3851:b-mitukuni_a3
3852:b-mitukuni_a3
3853:b-mitukuni_a3
3854:光邦
Mitsukuni
3855:「こう?」
3856:b-mitukuni_a3
3857:b-yoshituna_a1
3858:b-yoshituna_a1
3859:b-yoshituna_a1
3860:mitukuni_a
3861:mitukuni_a
3862:mitukuni_a
3863:豪徳寺
Gotokuji
3864:「もういい……、俺がやる」
3865:mitukuni_a
3866:hani1
3867:光邦
Mitsukuni
3868:「ありがとね、ゴーちゃん」
3869:b-yoshituna_a1
3870:豪徳寺
Gotokuji
3871:「……ふん」
3872:mitukuni_a
3873:b-yoshituna_a1
3874:……なんとなく乱暴だったし、苦手だなって思っ
3875:てたけど、すごくいい人かもしれないな。豪徳
3876:寺さんって。
3877:縛っていたヒモをあっさり外すと、豪徳寺さん
3878:は側を離れていった。
3879:ようやく自由になった手で、口をふさいでいた
3880:布を外す。
3881:ハルヒ
Haruhi
3882:「ふー…………」
3883:まずは深呼吸、それから――。
3884:mitukuni_a
3885:mitukuni_a
3886:mitukuni_a
3887:ハルヒ
Haruhi
3888:「ハニー先輩、助けにきてくれてありがとうご
3889:ざいます……」
3890:……あれ?
3891:switch
3892:ものすごく落ち込んでるみたいなんだけど……。
3893:mitukuni_a
3894:b-mitukuni_a2
3895:b-mitukuni_a2
3896:b-mitukuni_a2
3897:ハルヒ
Haruhi
3898:「どうかしたんですか?」
3899:b-mitukuni_a2
3900:光邦
Mitsukuni
3901:「……あのね、僕が悪いの」
3902:ハルヒ
Haruhi
3903:「どうしてですか? ハニー先輩は、助けにき
3904:てくれたじゃないですか」
3905:b-mitukuni_a2
3906:光邦
Mitsukuni
3907:「……おいしいケーキがあるからって誘われて、
3908:待ち合わせに遅れたんだもん」
3909:b-mitukuni_a2
3910:b-mitukuni_a1
3911:b-mitukuni_a1
3912:b-mitukuni_a1
3913:光邦
Mitsukuni
3914:「そのせいで、ハルちゃんを怖い目に……」
3915:ハルヒ
Haruhi
3916:「……ハニー先輩」
3917:b-mitukuni_a1
3918:光邦
Mitsukuni
3919:「ごめんなさい……」
3920:b-mitukuni_a1
3921:そう言って、ハニー先輩は背を向けてしまった。
3922:bg53
3923:ev5080
3924:その背中がなんだかかわいくて、思わず抱きし
3925:めてしまう。
3926:光邦
Mitsukuni
3927:「ふえ?」
3928:ハルヒ
Haruhi
3929:「ちゃんと助けてくれたじゃないですか」
3930:光邦
Mitsukuni
3931:「……ハルちゃん」
3932:ハルヒ
Haruhi
3933:「それに、ハニー先輩が助けに来てくれるって、
3934:信じてましたから、ぜんぜん怖くなかったです
3935:よ」
3936:光邦
Mitsukuni
3937:「ほんと?」
3938:ハルヒ
Haruhi
3939:「はい、そうですよ」
3940:ハニー先輩もかわいいだけじゃなくて、ちゃん
3941:と男の子なんだなあ。なんて思っていると――。
3942:switch
3943:bg25_a
3944:tamaki_a
3945:tamaki_a
3946:tamaki_a
3947:yama_r
3948:環
Tamaki
3949:「ハルヒ! 無事か!?」
3950:tamaki_a
3951:hikaru_a
3952:hikaru_a
3953:hikaru_a
3954:kaoru_a
3955:kaoru_a
3956:kaoru_a
3957:bikkuri1_l
3958:bikkuri1_r
3959:光&馨
Hikaru & Kaoru
3960:「ハルヒ!」
3961:環先輩たちが駆け込んできた。
3962:ハルヒ
Haruhi
3963:「はい、自分なら大丈夫です。ハニー先輩に助
3964:けてもらいましたから」
3965:hikaru_a
3966:kaoru_a
3967:mitukuni_a
3968:mitukuni_a
3969:mitukuni_a
3970:hani1
3971:光邦
Mitsukuni
3972:「えへ♪」
3973:mitukuni_a
3974:kyouya_a
3975:kyouya_a
3976:kyouya_a
3977:yoshituna_a
3978:yoshituna_a
3979:yoshituna_a
3980:鏡夜
Kyoya
3981:「では、豪徳寺君。すべて話してもらえますね」
3982:yoshituna_a
3983:鏡夜先輩の言葉に、豪徳寺さんは静かにうなず
3984:く。
3985:kyouya_a
3986:takashi_a
3987:takashi_a
3988:takashi_a
3989:崇
Takashi
3990:「……話は部室で聞く」
3991:yoshituna_a
3992:豪徳寺
Gotokuji
3993:「ああ……」
3994:takashi_a
3995:yoshituna_a
3996:そう言って歩いていく豪徳寺さんの後ろを、モ
3997:リ先輩や鏡夜先輩たちが続いて歩く。
3998:あとは、豪徳寺さんが自分にした話をみんなに
3999:してくれれば、何もかも解決するはず……。
4000:いろいろあったけど……、また元通りの毎日が
4001:かえってくるんだ。
4002:b-mitukuni_a1
4003:b-mitukuni_a1
4004:b-mitukuni_a1
4005:光邦
Mitsukuni
4006:「ハルちゃん、僕たちも行こう」
4007:ハルヒ
Haruhi
4008:「……はい」
4009:b-mitukuni_a1
4010:…………。
4011:長かった1日が、やっと終わる――。
4012:switch
4013:sure36
4014:switch
4015:bg18_a
4016:#Color[7]#Scale[1.8]放課後
4017:キーンコーンカーンコーン。
4018:授業が終わると同時に――。光は前の扉から、
4019:馨は後ろの扉からバラバラに出て行く。
4020:自分はお芝居ってわかっているからいいけ
4021:ど……。
4022:momoka_a
4023:momoka_a
4024:momoka_a
4025:sayuri_a
4026:sayuri_a
4027:sayuri_a
4028:倉賀野
Kurakano
4029:「光くんと馨くん、仲直りされていませんね」
4030:倉賀野さんたちが、心配そうに声をかけてくれ
4031:る。
4032:momoka_a
4033:倉賀野
Kurakano
4034:「ハルヒ君も、心配でしょう?」
4035:ハルヒ
Haruhi
4036:「え? ……うん」
4037:sayuri_a
4038:小百合
Sayuri
4039:「ハルちゃんが仲直りさせてあげられないの?」
4040:ハルヒ
Haruhi
4041:「それは……、ちょっと難しいかな」
4042:あの仲の悪さは演技だし……。
4043:momoka_a
4044:renge_a
4045:renge_a
4046:renge_a
4047:ikari
4048:れんげ
Renge
4049:「姫宮さん……。甘い、アマイ、あっまーーー
4050:いですわ! ケンカの原因はハルヒ君ですの
4051:よ!!」
4052:ハルヒ
Haruhi
4053:「え!?」
4054:sayuri_a
4055:yama_l
4056:小百合
Sayuri
4057:「そうだったの!? ハルちゃん!」
4058:ハルヒ
Haruhi
4059:「……自分も初耳なんだけど」
4060:聞いた自分が1番おどろいたよ……。
4061:renge_a
4062:sayuri_a
4063:b-renge_a1
4064:b-renge_a1
4065:b-renge_a1
4066:bou_l
4067:れんげ
Renge
4068:「隠さなくてもいいんですのよ、ハルヒ君?」
4069:えっと……。
4070:どう説明すれば、れんげちゃんにわかってもら
4071:えるかなあと考えたとき――。
4072:kimiko_a
4073:kimiko_a
4074:kimiko_a
4075:b-renge_a1
4076:桜塚
Sakurazuka
4077:「ハルヒ君。ハルヒ君にお客さんが来ているけ
4078:れど……」
4079:b-renge_a1
4080:ハルヒ
Haruhi
4081:「…………?」
4082:switch
4083:b-renge_a1
4084:kimiko_a
4085:誰だろうと思ってドアのところに目を向けると、
4086:小さく手を上げた人がいた。
4087:……誰だろう? ぜんぜん知らない人なんだけ
4088:ど。
4089:ま、聞いてみればわかるか。
4090:bg10_a
4091:ハルヒ
Haruhi
4092:「あの……、何か?」
4093:男子生徒
Male Student
4094:「藤岡くんに、伝言を頼まれたんだ」
4095:ハルヒ
Haruhi
4096:「伝言ですか?」
4097:男子生徒
Male Student
4098:「銛之塚先輩が、武道場で待ってるって」
4099:ハルヒ
Haruhi
4100:「モリ先輩が?」
4101:どうしたんだろうとは思うけど……。
4102:ハルヒ
Haruhi
4103:「……わかりました」
4104:男子生徒
Male Student
4105:「じゃあ、確かに伝えたからね」
4106:ハルヒ
Haruhi
4107:「ありがとうございます」
4108:とにかく、行ってみよう。
4109:f5-3-104
4110:switch
4111:sure33
4112:switch
4113:sure34
4114:switch
4115:bg20_a
4116:bg21_a
4117:…………。
4118:ハルヒ
Haruhi
4119:「モリ先輩……?」
4120:武道場に来てみたけど……、モリ先輩の姿はな
4121:かった。
4122:yoshituna_a
4123:yoshituna_a
4124:yoshituna_a
4125:そのかわり――、豪徳寺さんが立っていた。
4126:ハルヒ
Haruhi
4127:「あの……、どうして豪徳寺さんが?」
4128:yoshituna_a
4129:豪徳寺
Gotokuji
4130:「呼び出したのは俺だ」
4131:ハルヒ
Haruhi
4132:「それじゃあモリ先輩は――」
4133:yoshituna_a
4134:豪徳寺
Gotokuji
4135:「お前は、銛之塚崇を釣るための【エサ】だ」
4136:…………。
4137:ハルヒ
Haruhi
4138:「だましたんですね」
4139:yoshituna_a
4140:豪徳寺
Gotokuji
4141:「……警告はした。退部届を出していれば、こ
4142:うはならなかった」
4143:ハルヒ
Haruhi
4144:「勝手なこと言わないでください。……自分は、
4145:失礼します」
4146:yoshituna_a
4147:男子生徒
Male Student
4148:「悪いけど、帰れないよ」
4149:ハルヒ
Haruhi
4150:「あなたは、さっきの……」
4151:yoshituna_a
4152:yoshituna_a
4153:yoshituna_a
4154:豪徳寺
Gotokuji
4155:「銛之塚崇が来るまで、ここにいてもらう」
4156:ハルヒ
Haruhi
4157:「どうして……、こんなことをするんですか?」
4158:yoshituna_a
4159:豪徳寺
Gotokuji
4160:「……王龍の命令でな」
4161:男子生徒
Male Student
4162:「ち、ちょっとあんた! そのことは……」
4163:yoshituna_a
4164:豪徳寺
Gotokuji
4165:「うるさい、黙れ」
4166:switch
4167:男子生徒
Male Student
4168:「…………わ、わかっ……、わかりました」
4169:yoshituna_a
4170:b-yoshituna_a2
4171:b-yoshituna_a2
4172:b-yoshituna_a2
4173:豪徳寺
Gotokuji
4174:「ここからは、独り言だ」
4175:豪徳寺さんは、真っ直ぐに自分を見つめてつぶ
4176:やく。
4177:はい、と答えるかわりに小さくうなずいて返す。
4178:b-yoshituna_a2
4179:豪徳寺
Gotokuji
4180:「すべて、王龍の仕組んだことだ」
4181:豪徳寺
Gotokuji
4182:「補導の偽装(ぎそう)、知事への働きかけ、
4183:桜蘭内部への扇動(せんどう)……」
4184:b-yoshituna_a2
4185:b-yoshituna_a1
4186:b-yoshituna_a1
4187:b-yoshituna_a1
4188:豪徳寺
Gotokuji
4189:「……理由は聞くな。俺には関係ない」
4190:ハルヒ
Haruhi
4191:「……そんなこと、自分に話してもいいんです
4192:か?」
4193:b-yoshituna_a1
4194:豪徳寺
Gotokuji
4195:「…………」
4196:本当に独り言なのか、豪徳寺さんは自分の問い
4197:には答えなかった。
4198:ハルヒ
Haruhi
4199:「…………」
4200:b-yoshituna_a1
4201:豪徳寺
Gotokuji
4202:「銛之塚崇を倒す。それが、俺の任務だ」
4203:b-yoshituna_a1
4204:…………。
4205:switch
4206:sure35
4207:switch
4208:bg20_a
4209:bg21_a
4210:ハルヒ
Haruhi
4211:「モリ先輩……?」
4212:武道場に来てみたけど……、モリ先輩の姿はな
4213:かった。
4214:yoshituna_a
4215:yoshituna_a
4216:yoshituna_a
4217:そのかわり――、豪徳寺さんが立っていた。
4218:ハルヒ
Haruhi
4219:「……豪徳寺さん、どうしてこんなところに?」
4220:もしかして豪徳寺さんもモリ先輩に……?
4221:yoshituna_a
4222:豪徳寺
Gotokuji
4223:「呼び出したのは俺だ」
4224:ハルヒ
Haruhi
4225:「それじゃあモリ先輩は――」
4226:yoshituna_a
4227:豪徳寺
Gotokuji
4228:「お前は、銛之塚崇を釣るための【エサ】だ」
4229:ハルヒ
Haruhi
4230:「だましたんですね」
4231:yoshituna_a
4232:豪徳寺
Gotokuji
4233:「ああ、そうだ」
4234:…………。
4235:ハルヒ
Haruhi
4236:「……自分は、失礼します」
4237:yoshituna_a
4238:男子生徒
Male Student
4239:「残念だけど、帰れないよ」
4240:ハルヒ
Haruhi
4241:「あなたは、さっきの……」
4242:男子生徒
Male Student
4243:「銛之塚が来るまで、いてもらうよ」
4244:ハルヒ
Haruhi
4245:「どうして……、こんなことをするんですか?」
4246:yoshituna_a
4247:yoshituna_a
4248:yoshituna_a
4249:豪徳寺
Gotokuji
4250:「……王龍の命令でな」
4251:switch
4252:男子生徒
Male Student
4253:「なっ、あんた、そのことは――!」
4254:yoshituna_a
4255:豪徳寺
Gotokuji
4256:「うるさい、黙れ」
4257:男子生徒
Male Student
4258:「…………」
4259:yoshituna_a
4260:b-yoshituna_a2
4261:b-yoshituna_a2
4262:b-yoshituna_a2
4263:豪徳寺
Gotokuji
4264:「ここからは、独り言だ」
4265:豪徳寺さんは、真っ直ぐに自分を見つめてつぶ
4266:やく。
4267:はい、と答えるかわりに小さくうなずいて返す。
4268:b-yoshituna_a2
4269:豪徳寺
Gotokuji
4270:「すべて、王龍の仕組んだことだ」
4271:豪徳寺
Gotokuji
4272:「補導の偽装(ぎそう)、知事への働きかけ、
4273:桜蘭内部への扇動(せんどう)……」
4274:b-yoshituna_a2
4275:豪徳寺
Gotokuji
4276:「……理由は聞くな。俺には関係ない」
4277:ハルヒ
Haruhi
4278:「……そんなこと、自分に話してもいいんです
4279:か?」
4280:b-yoshituna_a2
4281:b-yoshituna_a1
4282:b-yoshituna_a1
4283:b-yoshituna_a1
4284:豪徳寺
Gotokuji
4285:「…………」
4286:本当に独り言なのか、豪徳寺さんは自分の問い
4287:には答えなかった。
4288:ハルヒ
Haruhi
4289:「…………」
4290:b-yoshituna_a1
4291:豪徳寺
Gotokuji
4292:「銛之塚崇を倒す。それが、俺の任務だ」
4293:b-yoshituna_a1
4294:…………。
4295:switch
4296:sure35
4297:switch
4298:ハルヒ指名率
4299:グラフキャラ
4300:崇
Takashi
4301:「……受けて立とう」
4302:ハルヒ
Haruhi
4303:「モリ先輩!」
4304:takashi_a
4305:takashi_a
4306:takashi_a
4307:武道場の扉が開くと、いつもと変わらない様子
4308:でモリ先輩が入ってきた。
4309:takashi_a
4310:b-takashi_a1
4311:b-takashi_a1
4312:b-takashi_a1
4313:崇
Takashi
4314:「ハルヒ、無事か?」
4315:ハルヒ
Haruhi
4316:「……はい。あの、すみません……」
4317:b-takashi_a1
4318:崇
Takashi
4319:「いや、お前は悪くない。……少し下がってい
4320:てくれ」
4321:b-takashi_a1
4322:takashi_a
4323:takashi_a
4324:takashi_a
4325:yoshituna_a
4326:yoshituna_a
4327:yoshituna_a
4328:言いながら、豪徳寺さんの前に立つ。
4329:yoshituna_a
4330:豪徳寺
Gotokuji
4331:「来たな、銛之塚崇……。いくぞ!」
4332:takashi_a
4333:yoshituna_a
4334:yoshituna
4335:takashi
4336:豪徳寺さんの雄たけびと同時に、戦いが始まっ
4337:た。
4338:ヒュッ!
4339:#Scale[1.4]ドカッ!
4340:yoshituna_a
4341:yoshituna_a
4342:yoshituna_a
4343:豪徳寺
Gotokuji
4344:「……やるな!」
4345:yoshituna_a
4346:ヒュッ!
4347:殴り合いと言うよりも、お互いの攻撃を受け流
4348:す攻防……。
4349:――すごい。テレビで見たことのある格闘技と
4350:は、ぜんぜん違う……。
4351:#Scale[1.4]バキッ!
4352:yoshituna_a
4353:yoshituna_a
4354:yoshituna_a
4355:豪徳寺
Gotokuji
4356:「くっ……」
4357:豪徳寺さんに、モリ先輩の攻撃が少しずつ当た
4358:りはじめていく。
4359:このままなら、モリ先輩が勝てる。そう思った
4360:とき――。
4361:yoshituna_a
4362:男子生徒
Male Student
4363:「動くなよ」
4364:switch
4365:ハルヒ
Haruhi
4366:「な――!」
4367:ノドもとに、鈍く光るナイフを突きつけられて
4368:る……。
4369:男子生徒
Male Student
4370:「いいか、動くなよ……」
4371:ハルヒ
Haruhi
4372:「…………」
4373:……自分を人質にする気なんだ。そうしたらモ
4374:リ先輩は身動きができなくなるから……。
4375:そんなこと……。
4376:takashi_a
4377:takashi_a
4378:takashi_a
4379:崇
Takashi
4380:「ハルヒ!」
4381:takashi_a
4382:takashi_a
4383:#Scale[1.4]ドカッ!
4384:yoshituna_a
4385:yoshituna_a
4386:yoshituna_a
4387:モリ先輩が自分の様子に気づいた瞬間、豪徳寺
4388:さんの攻撃が当たった。
4389:崇
Takashi
4390:「…………く」
4391:ハルヒ
Haruhi
4392:「モリ先輩っ!」
4393:yoshituna_a
4394:がくっと、その場にヒザをつくモリ先輩に駆け
4395:寄ろうとしたとき、ナイフがノドに――。
4396:かしゃ……。
4397:突き刺さらなかった。これって……。
4398:男子生徒
Male Student
4399:「おもちゃだよ、ばーか」
4400:b-yoshituna_a2
4401:b-yoshituna_a2
4402:b-yoshituna_a2
4403:豪徳寺
Gotokuji
4404:「バカはおまえだ!」
4405:男子生徒
Male Student
4406:「え?」
4407:#Scale[1.4]バキッ!
4408:b-yoshituna_a2
4409:b-yoshituna_a1
4410:b-yoshituna_a1
4411:b-yoshituna_a1
4412:豪徳寺
Gotokuji
4413:「余計な真似を……」
4414:怒った豪徳寺さんがさらに男子生徒に歩みよっ
4415:た。
4416:switch
4417:b-yoshituna_a1
4418:――モリ先輩!
4419:ev6080
4420:ハルヒ
Haruhi
4421:「モリ先輩、大丈夫ですか!?」
4422:崇
Takashi
4423:「…………ハルヒ、ケガはないのか」
4424:ハルヒ
Haruhi
4425:「ありません。あのナイフはおもちゃだったん
4426:です」
4427:崇
Takashi
4428:「……そうか」
4429:ハルヒ
Haruhi
4430:「それより……、そのケガ……」
4431:崇
Takashi
4432:「大丈夫だ……」
4433:モリ先輩は……、笑ってる。
4434:自分を安心させるために、無理に笑ってくれて
4435:るんだ……。
4436:タッチグループ
4437:switch
4438:switch
4439:崇
Takashi
4440:「……少しかすっただけだ」
4441:switch
4442:崇
Takashi
4443:「……問題ない」
4444:switch
4445:崇
Takashi
4446:「そこじゃない」
4447:switch
4448:崇
Takashi
4449:「ハルヒが無事なら、それでいい……」
4450:ev6081
4451:肩にそっと触れると……、モリ先輩の表情が優
4452:しい笑みに変わる。
4453:崇
Takashi
4454:「……ハルヒは、悪くない」
4455:ハルヒ
Haruhi
4456:「モリ先輩……」
4457:どうしてこの人は、こんなに優しいのかな。
4458:自分がだまされて、人質にとられたせいで怪
4459:我をしてしまったのに……。
4460:どうしてと言いかけたとき――。
4461:bg21_a
4462:tamaki_a
4463:tamaki_a
4464:tamaki_a
4465:環
Tamaki
4466:「ハルヒ! モリ先輩!」
4467:tamaki_a
4468:hikaru_a
4469:hikaru_a
4470:hikaru_a
4471:kaoru_a
4472:kaoru_a
4473:kaoru_a
4474:bikkuri1_l
4475:bikkuri1_r
4476:光&馨
Hikaru & Kaoru
4477:「ハルヒ!」
4478:みんなが、武道場に駆け込んできた。
4479:hikaru_a
4480:kaoru_a
4481:kyouya_a
4482:kyouya_a
4483:kyouya_a
4484:yoshituna_a
4485:yoshituna_a
4486:yoshituna_a
4487:鏡夜
Kyoya
4488:「……豪徳寺君、すべて話してもらえますね」
4489:yoshituna_a
4490:豪徳寺
Gotokuji
4491:「ああ……」
4492:kyouya_a
4493:tamaki_a
4494:tamaki_a
4495:tamaki_a
4496:環
Tamaki
4497:「それでは、部室のほうへ」
4498:yoshituna_a
4499:tamaki_a
4500:豪徳寺さんは静かにうなずくと、気絶している
4501:人を担ぎ上げて、さっさと武道場から出て行っ
4502:た。
4503:kyouya_a
4504:kyouya_a
4505:kyouya_a
4506:tamaki_a
4507:tamaki_a
4508:tamaki_a
4509:鏡夜
Kyoya
4510:「環は豪徳寺君について部室へ。光と馨は、モ
4511:リ先輩を保健室へ」
4512:tamaki_a
4513:環
Tamaki
4514:「ああ、わかった。ハルヒ、またあとでな」
4515:tamaki_a
4516:kyouya_a
4517:hikaru_a
4518:hikaru_a
4519:hikaru_a
4520:kaoru_a
4521:kaoru_a
4522:kaoru_a
4523:bou_l
4524:bou_r
4525:光&馨
Hikaru & Kaoru
4526:「はーーーーーーーーーーーい!」
4527:hikaru_a
4528:kaoru_a
4529:b-mitukuni_a3
4530:b-mitukuni_a3
4531:b-mitukuni_a3
4532:big_hani1
4533:光邦
Mitsukuni
4534:「僕もお手伝いする」
4535:崇
Takashi
4536:「あ」
4537:b-mitukuni_a3
4538:ヒュイーーン……。
4539:switch
4540:連れて行かれちゃった。
4541:武道場に取り残されたのは自分だけだ。
4542:えっと……。とりあえず、豪徳寺さんが自分に
4543:した話をみんなにしてくれれば、何もかも解決
4544:していけるはずだから……。
4545:この大騒ぎはおしまいっていうことでいいのか
4546:な?
4547:――いいんだよね。
4548:kyouya_a
4549:kyouya_a
4550:kyouya_a
4551:鏡夜
Kyoya
4552:「ハルヒ、何をしている。モリ先輩の看病はお
4553:前の役目だろう」
4554:kyouya_a
4555:ハルヒ
Haruhi
4556:「あ、はい。今行きます!」
4557:いろいろあったけど――、また元通りの毎日が
4558:かえってくるんだ。
4559:switch
4560:sure36
4561:switch
4562:bg43_c
4563:今日はとんでもない1日だったな……。
4564:でも、ホスト部に問題がないことの証拠はそろっ
4565:たから……。
4566:ホスト部の活動停止もおしまい――。
4567:今日は勉強しないで早く寝よう。また忙しくな
4568:りそうだしね。
4569:あ、パソコンのチェックは忘れないようにして
4570:おかないと。
4571:グラフ経過
4572:switch
4573:sure37
4574:switch
4575:万
4576:switch
4577:sure38
4578:……そういえば。今日は7日だから、あの日か
4579:らちょうど1ヶ月。
4580:予想していた通り、800万円の返済はできて
4581:いない。
4582:いろいろあったこともあるけど……、それは理
4583:由にならないんだろうと思う。
4584:とりあえず、地道に返していけばいいよね。う
4585:ん。明日から、またがんばろう。
4586:switch
4587:sure39
4588:switch
4589:……そういえば。今日は7日だから、あの日か
4590:らちょうど1ヶ月。
4591:あの日おわされた借金は……。
4592:……あれ? ……返済できてる。
4593:…………。
4594:……。
4595:えーっと……。
4596:何かの間違いかもしれないから、明日もう1度
4597:確認してみよう。
4598:うん。今日は疲れてるから、もう寝よう。
4599:switch
4600:sure39
4601:switch
4602:switch